190629
こんなことは滅多に無いのだけど、遠方の地に来て学会期間を結構満喫できているかもしれない。昼はスープカレー、夜は豚丼と念願の〆パフェを食べた。なんかもう、食道楽である。マメにお店探しをしてくれるしっかり者の同期がいてくれて大変心強い。勉強ばっかりして20代を折り返した野郎4人が、夜パフェ専門店に恐る恐る突入すると、にっこり笑顔の店員さんに心なしか隅っこのテーブルへと追いやられた(考え過ぎだろうか。)想像のつく事ではあったが、空間全体が女性上位時代だ。少女時代だ。決して居心地の悪い訳ではなくて、目当てのミュージシャンを見るために地方のライブハウスに行ったら、自分以外の客全員知り合いなんじゃないかって雰囲気の時、にちょっと近い感覚。メニューに手書きの絵と文字で図解された複雑な名前のパフェたちから、一人ひとり別々のパフェと、お揃いのホットコーヒーを注文した。待っている間に、ここの豪勢なパフェは豚丼と違ってひとり1品ずつ頼むものではなく、複数人でシェアして食べるものなんじゃないのか、という不安が我々を襲った。しかし蓋を開けてみれば、ひとつを除いてどれも適正な一人分サイズだったので安心してバシバシ写真を撮った。I君が選んだ限定10食の「ミリタリーなパフェ」だけ異様にでかかった。それは金魚鉢のような器で運ばれてきて、スプーンの規格もI君のは軍用だった。終いには肩身の狭さも忘れて、わいわいと全員完食して笑顔ですすきのの街に解散した。個人行動がデフォルトな者どうし、こうやってたまにイレギュラーを楽しむ程度のゆるい連帯で繋がっているのは悪くない事だと感じる。
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