190619

生まれ変わったら菜々緒になりたい。

髭とThe Birthdayのライブを立て続けに見た所為か、ユーチューブで5〜10年前好きだった音楽を聴き返すフェーズに突入してしまった。ROSSOの『シャロン』、ブランキージェットシティの『ペピン』、『ゆらゆら帝国で考え中』などなど。ブランキーは『綺麗な首飾り』が歌詞も含めていちばん好き。夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら全ての小さな子供達に今すぐ伝えなくちゃいけない、という歌い出しだけでロマンチック濃度が致死量。ベンジーがUAとやってた『美しいもの』も座右の銘の代わりにしたい名曲。どんなに弱くても美しくなれるって信じ続けたい。菜々緒じゃなくったっていいのである。しかし肌が荒れて悲しい。清潔になって悲しみのない世界に行きたいから、手の爪を全部抗菌セラミック製に交換したい。嘘。トム・ウェイツの嗄れた歌声が風に乗って聞こえてくる、この悲しくて美しい世界で、グラス一杯の悪い冗談のような現実に、蜃気楼のような希望をストローでブクブク吹き込みながら、お行儀悪く啜り生きるのは頽廃だろうか。ハイデガー。存在と時間。クリームソーダをブクブクすると、アイスがジュースと混じって美味しくなるらしい。映画の中の女子高生が悪戯っぽく言っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?