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セキュリティ・コンプライアンス文化の醸成例

 新卒で入社したSIerでの話です。

 今から、約20年前の話、私は大手電機メーカーに新卒入社しました。
思い出した内容と、今思うことを書いていきます。

 会社は、入社の10年程度前に大きなセキュリティのインシデントを
発生させ、その後セキュリティ教育に力を入れていると言っていました。

 セキュリティインシデントの代償としては、経済的損失、社会的信用
の失墜がついて回ります。当然、官公庁からの入札への参加停止も
あったでしょうし、街宣車が本社前を通ったという話も聞きました。
売上も落ちたでしょうし、そのことで去っていった優秀なエンジニア
も当然いたでしょう。

 私は内定式の時から、セキュリティインシデントの損失について
説明を受けました。その後も入社後研修、数年に1度ある、社歴、
階層別の研修でも、必ずその講話があります。

 実は、同じタイミングで受ける話、講話でもう1つの内容があります。
それは、個人のコンプライアンスに関する話です。
 酒に関わる失敗が中心でした。

 今になって思うこととしては、職場での雑談のトピックになっていた
ということでした。雑談のトピックになるというのは、成熟した企業
文化となるということだと思います。

 幾つかの企業を渡り歩きましたが、企業文化というのは一種の宗教
で、同じ会社は1つもありませんでした。

 組織文化というのは変えにくいものです。それを少しずつ変えていき
所属の職場での雑談に出来るかということなんだろうと思います。

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