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独特な店名が好き

私の実家から少し離れたところに「きてか〜な」というお店がある。

地元の農家さんが栽培している野菜や米、花き類が売られている、地産地消を謳うお店だ。私はそこのおやつが好きで、高校の頃たまに寄っていてちょっと好きなお店だった。

ところで、この「きてか〜な」というのは滋賀県湖東地方の方言らしい。小さい頃からひいおばあちゃんたちにかこまれて育ったのであまり気にしたことはなかった。

「きてかーな」は、「またきてかーな」などという使い方をする。「きてかーや」という変化形もある。

大阪の言葉に直すと、「また来てなー」「また来てやー」に該当する。関東だと「また来てね」「また来てよ」という感じだろうか。

ちなみに、滋賀県長浜市にある長浜駅前には、今もあるかどうか定かではないが「モンデクール」というお店があった。

「もんでくる」は、滋賀弁で「帰ってくる」「帰宅する」という意味で、「夕方になったらもんでくるさかいにな(夕方になったら帰ってくるからね)」のように使う。

このような、「わかる人にはわかる」店名やネーミングを見ると、少し嬉しくなってしまう。

地方に出かけて方言を店名や商品名にしたものを見ても、「なるほど、ここの人はこんな言葉を使うんだな」という新しい発見ができて面白いが、それに対して「実際に使っている言葉」という実感は全く湧かない。(私は未だに、沖縄県人が本当に「なんくるないさー」と言うのかどうか、真実を知りたいと思っている。)

でも、地元の方言だと実際に使っているので、そういった愛着や実感がめちゃくちゃある。

これからもこんなネーミングが、ちょっとずつ増えたら嬉しい。のは、私だけかもしれない。




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