オスプレイに関するちょっとしたデマ。誤解まとめ。
オスプレイの事故に便乗したデマや誤解が広まっており
それらを事実と共にまとめてみました。
目次で大体分かるようになっているので
別に本文を見なくても大丈夫です。
オスプレイの生産終了と事故の時系列に注意しましょう。
オスプレイの生産が終了するニュースが一部メディアで報じられていますが
生産終了自体は事故より以前に決まっており、それをなぜか今になって報じた形であることに注意が必要です。
また生産期間も短い訳ではない事も注意してください。
一部では誤解からか短いとされています。
ボーイング社の不正はオスプレイの事故より以前の出来事です。
数日前に共同通信がこのような記事が話題になりましたが
この話は数ヶ月前の情報を今更持ち出してきただけのものです。(私も既に知っていました。)
別に新しい情報ではありません。
またボーイング社が担当しているのは翼の部分ではなく胴体であり、
今回の事故とはおそらく関係はなく金額から見てもそこまでの大問題ではないのかもしれません。
ボーイング社は翼の製造を担当していません。
前述の不正を根拠に事故と結びつける動きが一部でありますが
今回問題となっているのは胴体部分の不正であり、事故の原因とは考えにくいと思われます。
またボーイング社は翼の製造を担当しておらず、ベル社が担当しています。
2016年のオスプレイ回収時に使われた防護服は放射線防護を目的としたものではありません。
2016年にオスプレイが事故を起こし、その際に機体の回収作業が行われました。
その際に米軍関係者が来ていた防護服が放射線防護を目的としたものであるという話が出てきましたがそれは間違いです。
実際は一部複合材を切断する際に生じる粉塵に含まれる繊維対策のためのものです。
防護服にも色々あるのですぐ放射線防護だと決めつけてはいけません。
割と前から言われている話ですがついにメディアにも…
この記事も少し見た程度だと防護服が放射線防護用のものだと誤解しかねないものです。
日本が在庫処分のため買わされたというのは間違いです。
そもそも防衛装備品は基本的には受注生産であって陸上自衛隊が保有するオスプレイは日本向けに生産されたものです。
オスプレイの導入検討も日本から始めた話です。
旧式の型落ち、試作段階のものを押し付けられたという話も間違いです。
左右の機体バランスが崩れ、大事故に陥りやすい機体構造→誤りです。
このような話があるそうですがそれは間違いです。
オスプレイの導入を最初に計画したのは民主党政権です。
オスプレイの導入を最初に計画したのは安倍政権でも岸田政権でもありません。
野田政権の頃。民主党政権の頃です。
民主党政権は良かったと言っている人が民主党政権の功績を消し去ろうとしている事があり、なんとも言えません。
オスプレイは未亡人製造機とは呼ばれていません。
オスプレイが話題になると毎回と言っていいくらいには「アメリカでは未亡人製造機と呼ばれている」という記述があります。
しかしそれは間違いです。
オスプレイが編隊飛行をできないというのは誤りです。
今まで知りませんでしたがこのような間違いもあるようです。
普通にできます。
あとエルロンロールもできます。(下記リンク参照)
https://x.com/wolfwork_info/status/1606412507996123136?s=61&t=_Z8lTUL5jMRxIng-UTLZ6g
比較する機体をよく調べましょう。
輸送ヘリコプターであるCH-47と比較して「初飛行から37年で生産終了なら異例の短さ」と主張しているサイトがあるそうです。
ですが比較されているCH-47の生産期間は異様に長く、比較して短いと主張するのは疑問です。
あのようなロングセラーと比較すれば全てが短く見えてもおかしくありません。
またオスプレイの生産期間もなかなか長いものです。
比較する時には両方の機体をよく調べる事が重要になってきます。
生産終了と運用終了は違います。
生産終了と運用終了を間違えている人が少なからずいますが
文字の意味を見れば全く別の事だと分かります。
オスプレイ自体は2050年あたりまで運用される予定です。
生産と運用の意味を解説する必要もありません。よく読めば済む話です。
生産終了=用済みではありません。
生産が終了したのは調達予定数に達するからでありオスプレイ自体が用済みになったからではありません。
CH-53とオスプレイは違います。
オスプレイが話題だからといって
近くを飛行しているオスプレイではない機体を見て
「オスプレイがこんなに低く飛んでいる。」と本気で言ってはいけません。
もちろんTwitterに投稿してもいけません。
一部の方に遊ばれますのでやめましょう。(なおこれでオスプレイ批判だった場合は期間が自動的に延長されます。)
オスプレイは戦闘機ではありません。
言うまでもなくオスプレイは戦闘機ではありません。
ですが知らない人は信じてしまいます。
(エヴァンゲリオンには「UN重戦闘機」という名の垂直離着陸機が登場しますが
あくまでフィクションの世界にしか存在しません。)
オスプレイが米国本土で低空飛行していないというのはデマです。
調べるとすぐ出てくるのですが「オスプレイは米国本土で低空飛行していない」は真っ赤な嘘です。
また「アメリカ本土で低空飛行訓練が行われていない」というのも間違いです。
ドイツがオスプレイを導入しているというのはデマです。
最近このようなツイート(ポスト)を見つけました。
当然ですがドイツはオスプレイを導入していません。
別世界の話なのでしょうがこの世界には無関係です。
あと言い値で導入しているというのもデマです。
V-280はUH-60の後継機ですがオスプレイの後継機ではありません。
どうやらV-280がオスプレイの後継機であるというデマが広まっているようです。
賛成派と反対派の両方である程度広まっているようですが
V-280はUH-60の後継機ではありオスプレイの後継機ではありませんので注意が必要です。
オスプレイの後継機はまだ決まっていません。
「オスプレイの調達が終了したのは後継機があるから。欠陥機を買わされた無能政府💢」
こんな感じの話もありますがオスプレイの後継機はまだ決まってません。
余談
陸上自衛隊が運用するオスプレイの塗装は個人的には好みではありません。
こんな感じの迷彩が好きです。
こんな感じの迷彩も好みです。
こんな塗装でも良いかもしれません。
こんな感じに一部のメーカーでは架空の塗装が施された機体が発売されていましたがオスプレイの生産終了で夢のまた夢になってしまう可能性が高まった訳です。
(技MIXはオスプレイよりも先に生産が終了してしまいました。)
2026年の生産終了までに何かあれば、もしかしたら…
最後に
オスプレイは知名度が高いだけあってデマや勘違いも相当な数があり、
ここに挙げたものも一部の例に過ぎません。
もし余裕があれば更新していく予定です。
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