【劇場版公開記念】シティーハンター×医師 その②
2,銃(手術)のプロ
「それに、奴は大きなヘマをした 。
プロの俺に、喧嘩を売りやがった」
「オリンピックか世界一か知らんが、所詮は素人。
悪いが、俺はプロの世界一なんだ」
冴羽獠は銃(他すべての武器の)のプロです。
一方で、私たち医師は手術のプロでないといけません。
しかし、手術は本当に腕の差がでます。
まずは準備の段階から。
冴羽獠も結構下準備しています。
その時その時の依頼に合わせて武器を調整してり、しています。
例えば、道具を2種類以上手配する。
これをしている医師はあまりいません。
1種類のみでもしダメだったら→「仕方ないよね」
ですましてしまう医師は多いです。
でも、自分が患者さんだったら、嫌ですよね。一大イベントなのに・・・
だからびゅんは必ず2種類以上、1種類につき、2個以上確保してやります。これってだれか秘書さんがやってくれるわけではないです。
自分で問屋さんに電話して、手配してもらうんです。
でも、経験積んだ今でもそのようにしています。
でもCHと私たちが決定的に違うのは「ハッピーエンド」で終わるわけではないことです。
結局誰が(下手が)やっても、治療できる病態もあります。
その逆でどんな名医が治療しても、うまくいかないことがあります。
避けられない合併症と不幸な転帰についてです。
避けられる合併症については、上記の準備などにも関わってくるのですが、
完璧に準備して、治療しても、どうしても合併症や不幸な転帰を辿ることがあります。
本当に悲しい気持ちです。
ですが、どうか責めないでください。
悪いのは病気なのです。
私たちプロはやるだけのことをやっている(はず)です。
心の中では冒頭のように言いたいのです。
だから、どうか言いがかりだけはやめてください。
やるだけのことはやっておりますので・・・
ただ、やっていない医師もいるから難しいんですよね。
そこで、魔法の言葉を一般の方に。
「この手術は先生がやられるんですよね!?」
この一言でびゅんのようにストラテジー(戦略)を1時間ぐらいお話しできるなら、是非信頼してあげてください。(実際は1時間も話さないから安心してほしい、話そうと思えば話せるけど・・・)