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感染症・抗菌薬の医学書まとめ 64選

感染症・抗菌薬の医学書を紹介します。

感染症は微生物名と起因菌、感染症疾患の特徴、抗菌薬の使い分けなど色々勉強しなければなりません。
僕が知っている本をカタログ風にまとめたので自分にあった本を見つけてください。

ブログでこの中から厳選して購入して記事を書いてますのでよかったら読んでくださいね。

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抗菌薬の使い方を勉強する

1.ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書

初学者が1冊目に読む本ですね。
ねころんでスラスラと気軽に読めます。
ブログにレビューを書いてますので見てくださいね。

2.抗菌薬おさらい帳

感染症、抗菌薬、TDMについて書いてある医学書です。
対話、イラストでわかりやすい記述になっています。
初学者におすすめですね。

3.絶対わかる抗菌薬はじめの一歩

抗菌薬の使い分けを勉強したかったら矢野先生の「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩」ですね。
ブログにレビューを書いてますので見てくださいね。

4.医師のために論じた判断できない抗菌薬のいろは

岩田健太郎 先生の抗菌薬の勉強ができる医学書です。

5.わかる抗菌薬 (Essence for Resident)

まとめの達人・天沢先生が、覚えてほしい50の微生物と20の抗菌薬について書いた医学書。
ポイント絞ってわかりやすく書いています。

6.使いこなす抗菌薬 (Essence for Resident)

まとめの達人・天沢先生が、臨床での抗菌薬の使い方を書いた医学書です。
対話形式で書いてあるので読みやすい。

7.染方史郎の 楽しく覚えず好きになる 感じる細菌学×抗菌薬

イラストで楽しく勉強できる医学書です。
読みやすそうですね。
初学者は詰まることなく楽しく読める本がいいですよ。

8.これでわかる! 抗菌薬選択トレーニング

抗菌薬の感受性結果をどう活かして抗菌薬を選択するか?を勉強できます。
詳しくはブログのレビューを見てくださいね。

9.抗菌薬の考え方,使い方

岩田健太郎 先生の名著。
抗菌薬の本当の使い方がわかる医学書です。
この本でデキる抗菌薬使い方をマスターしよう!
ブログでレビュー記事を書いてます。

10.抗菌薬ドリル

羽田野 先生の症例ベースで抗菌薬の使い方が勉強できる本です。
人気みたいですね。

11.感染症非専門医・薬剤師のための感染症コンサルテーション

「非専門医・薬剤師のための」というのがポイント。
抗菌薬の使い方で気をつけるポイントがわかります。
薬剤師が医師とコミュニケーションをとるときの注意点を具体的に書いてるので勉強になります。

12.抗菌薬処方支援の超実践アプローチ

著者の山田和範 先生は、薬剤師の感染症の世界で注目されている方です。
感染症専門医がいない中小病院に勤務しており、抗菌薬の処方支援の本気が伝わってくる本です。
リアルなアプローチを疑似体験けてください!

13.感染症治療のエッセンス&ピットフォール

抗菌薬の基本から、臨床でのピットフォール、上級編として竹末芳生 先生と松元一明 先生のレクチャーと読み進めていくことで理解が深まるっていきます。
気になる項目から読みはじめるのでもOK。

14.AST虎の巻:日常の疑問に答える!

感染症からみた抗菌薬の選択、原因微生物から考える抗菌薬の選択方法が勉強できます。
抗菌薬の投与設計についても記載あり。

15.ちょっと待った! その抗菌薬はいりません

佐賀大学の青木洋介 先生が編集した本です。
青木先生は学会、セミナーで不要な抗菌薬減らすために啓蒙されています。
実際に拝聴しましたが優しい語り口で抗菌薬が本当に必要なケースを説明していました。
念のため…を少しでも減らせるよう青木先生の考えにふれてみましょう。

感染症診療を勉強する

1.絵でわかる感染症 with もやしもん

感染症の初学者に読み物としてピッタリ。
研修医から薬剤師、看護師までおすすめです。
「もやしもん」のイラストと岩田先生の語り口がマッチしてわかりやすい!
ブログにレビューを書いてますので見てくださいね。

ちなみに微生物は「もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典」で楽しく勉強できます。

2.感染症まるごと この一冊

感染症を勉強するならこの1冊で網羅できます。
よく出会う感染症の原因微生物、抗菌薬について書いてありコスパ高いです!
ブログにレビューを書いてますので見てくださいね。

3.感染症入門レクチャーノーツ

感染症、抗菌薬についてよくまとまっている医学書です。
時間がないときに効率的に勉強できる本です。

4.感染症診療のロジック

大曲貴夫 先生の感染症ロジックは感染症診療や処方支援にかかわるすべての方におすすめ!
長年、感染症の原則は変わりません。
ブログでレビューしていますのでぜひとも読んでください。

5.感染症999の謎

この本があればほとんどの問題が解決できるのはないかっていうくらい色々書いてある本。
辞書的な使い方ですね。

6.目からウロコ! 外科医のための感染症のみかた,考えかた

外科でよくある問題をテーマに書いた本です。
外科病棟の薬剤師は読んでてて損ではありません!

7.極論で語る感染症内科

「極論」とありますが最低でもここは抑えるポイントに絞って本書は構成されています。
読み物として一読の価値あり。
・PK/PDを意識し狭域スペクトル抗菌薬の選択する
・急性咽頭炎と中耳炎 
・肺炎
・カテーテル関連血流感染症
・骨関節感染
・髄膜炎
・尿路感染
・胆管炎
  SBP/CPZで本当によいのか?
・急性細菌性腸炎
・性感染症
・インフルエンザ
・HIV / AIDS

8.感染症内科 ただいま診断中!

伊東直哉 先生の感染症診療を勉強するための本です。
コモンな感染症の他に下記についても記載があり幅広く勉強できます。
CRPとプロカルシトニンの項目は勉強になりますね。
・本当に感染症?
・適切な経過観察
・バイタルサインと身体診察
・グラム染色法
・検体採取のポイント
・血液培養
・胸水貯留患者のアプローチ
・腹水貯留患者のアプローチ
・髄膜炎患者のアプローチ
・関節炎患者のアプローチ
・CRPとプロカルシトニン
・術後の発熱

9.外科感染症診療マニュアル【電子版付】

伊東先生の本は外科感染症に特化した本もあります。

10.外来で診る感染症 感染症診療コツのコツ【電子版付き】

外来で対応する感染症についてまとめた医学書です。
内服抗菌薬についても書いてあります。
抗菌薬を希望する患者さんへの対応についても書いてあり、AMRへの一助となりますね。

11.トップランナーの感染症外来診療術 

外来の感染症はこちらも人気です。
これがあれば外来で診るコモンな感染症から急いで対応する感染症まで網羅できます。

12.感染症ケースファイル―ここまで活かせるグラム染色・血液培養

基本を学んだ後にグラム染色って大事だと効くけどどう活かせばいいの?を解決してくれる医学書です。
レベルアップに最適!とっても勉強になります。

13.できる! 見える! 活かす! グラム染色からの感染症診断〜検体採取・染色・観察の基本とケースで身につく診断力

グラム染色のやり方について記載されており、本書もグラム染色をどう活かして感染症にアプローチするか勉強できます。
さすが羊土社だけあって読みやすい構成です。

14.市中感染症診療の考え方と進め方 第2集: IDATEN感染症セミナー実況中継

IDATEN(日本感染症教育研究会)のセミナーを書籍化。
セミナーが評判が良いので内容はとても実践的で良書!

15.亀田流 市中肺炎診療レクチャー -感染症医と呼吸器内科医の視点から

黒田浩一 先生の肺炎のレクチャー。
肺炎診療だけでなく画像のことも解説してくれている医学書です。
読みやすい構成になっているのでコモンな疾患である市中肺炎を丁寧に勉強する1冊です。

16.感染症チーム医療のアプローチ―解決力・交渉力を磨く

大曲貴夫 先生、具 芳明 先生、岸田直樹 先生、冲中敬二 先生、藤田崇宏 先生らのコンサルテーションの上手な受け方について書いた本です。
感染症はどんなに知識があっても、一歩間違えると治療方針で対立してしまうことはみなさん経験がありませんか?
薬剤師も苦労されている方はいるでしょう。
上手くチーム医療として患者さんに貢献できるノウハウが書いてあるので必読です!

17.みるトレ 感染症

感染症のフォーカスを目で見て探す!
読んでイメージするより実際に見たほうが早い!というコンセプトで症例問題で勉強する医学書です。

18.目で見る感染症〜見ためでここまで診断できる!感染症の画像アトラス

この医学書もよく言われる所見を実際に確認できる医学書です。
口腔内、皮膚、関節など多くの疾患を確認できます。

19.プロの対話から学ぶ感染症

岩田健太郎 先生、青柳有紀先生、岡 秀昭先生、本田 仁先生の対話から感染症を勉強する医学書。
ビックネームがそろって話す機会って貴重です。プロの視点を学びましょう。

マニュアル

1.レジデントのための感染症診療マニュアル

レジデントだけじゃない!すべての方に有用なマニュアル。
日本の感染症の教科書的な位置づけです。
ブログでレビューしています。

2.感染症レジデントマニュアル

こちらも人気。
藤本卓司 先生のマニュアルですね。
通読できる内容で勉強になります。

3.感染症診療の手引き―正しい感染症診療と抗菌薬適正使用を目指して

日本版サンフォード、「ヨンフォード」とも呼ばれるポケットサイズのマニュアルです。
必要なポイントに絞ってコンパクトに。
大曲貴夫 先生が関わっている本なので内容は間違いなしです。

4.感染症プラチナマニュアル

初めて発刊されてから毎年改定されている人気のマニュアル。
引用文献もしっかり書いてあり、岡 秀昭 先生の経験に基づいた考えも記載されています。
なによりも第3世代経口セファロスポリンをバッサリ切っている医学書の1つです。
ブログでレビューしていますので読んでくださいね。

岡先生はDVDもあるのでこちらも注目です。

5.こういうときはこうする! 感染症クリスタルエビデンス 治療編

岡 先生はこちらの本も人気があります。
臨床でよく出会う疑問に答えてくれる医学書。
・肥満患者は抗菌薬を増やすべきか?
・ペニシリンアレルギーの既往がある場合は本当にペニシリン系抗菌薬は使えないのか?
・耐性菌の治療戦略
・敗血症でこの治療法は有効なのか?
・髄膜炎治療で気になること
・上気道、下気道感染症の治療
・尿路感染症、性感染症の治療
・消化器感染症の治療:膵炎、腸炎、腹膜炎、CDI、胆道系感染症など
・感染性心内膜炎の治療
・皮膚骨関節感染症:関節、骨髄感染症、蜂窩織炎
・免疫不全感染症:化学療法中、免疫抑制患者
・人畜共通輸入感染症
・不明熱を治療するときの考え方

6.JAID/JSC感染症治療ガイド

日本感染症学会、日本化学療法学会の感染症のガイドラインです。

7.日本語版 サンフォード感染症治療ガイド

説明不要なくらい有名なサンフォード感染症治療ガイドです。
毎年改定されてます。

8.シュロスバーグの臨床感染症学

感染症の世界的な医学書の1つシュロスバーグの訳本です。
これに書いてないことはないのでは?というくらい重厚。
青木 眞 先生も認めた本。
そして岩田健太郎 先生が翻訳を担当されているので読みやすさも間違いないでしょう。

がん・免疫不全の感染症

1.レジデントノート増刊 免疫不全患者の発熱と感染症をマスターせよ!化学療法中や糖尿病患者など、救急や病棟でよくみる免疫不全の対処法を教えます

がん薬物療法、免疫抑制剤、ステロイド使用中の方の感染症をどう考えるか?それに応えてくれるおすすめの医学書です。
ブログでも記事をまとめています。
読んでみてくださいね。

2.がん診療に携わる人のための 静がん感染症治療戦略

がん患者の感染症はエマージェンシーです。
経験豊富な静岡がんセンターの伊東直哉 先生、倉井華子 先生の医学書を読めば明日からの対応が変わります。

3.がん患者の感染症診療マニュアル

大曲貴夫 先生が監修した名著。
執筆者の先生方は今、最前線で活躍される先生方です。
がん患者の感染症診療の原則はこの本で勉強できる。

4.病院内/免疫不全関連感染症診療の考え方と進め方 (IDATEN感染症セミナー)

IDATEN(日本感染症教育研究会)のセミナーを書籍化。
セミナーが評判が良く、院内感染、免疫不全患者の感染症も実践的で良書!

5.チャンドラセカール 移植・免疫不全者の感染症

移植、免疫不全患者の感染症といえばこの医学書も有名です。

6.抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方

抗菌薬の考え方、使い方の岩田健太郎先生は抗HIV薬でも使い方、考え方シリーズを書いてます。
この領域に関わる方におすすめです。

小児・高齢者の感染症

小児、高齢者は特有の疾患、身体機能から注意が必要です。
おさえておくべきポイントを医学書で勉強しておきましょう。

1.小児感染症の診かた・考えかた

2.小児感染症のトリセツREMAKE

3.初期研修医・総合診療医のための 小児科ファーストタッチ

4.高齢者の暮らしを守る 在宅・感染症診療【電子版付】

5.高齢者のための感染症診療

輸入感染症

輸入感染症といえばこの2冊!

1.症例から学ぶ 輸入感染症 A to Z

2.The Art of Travel and Global Healthトラベル&グローバルメディスン: 渡航前から帰国後・インバウンドまで

風邪

風邪の医学書はこの2冊で決まりです。
どちらも良書で甲乙つけがたい!

1.誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた

2.かぜ診療マニュアル

不明熱

感染症に関わると必ず経験するのが不明熱。
不明熱をみていると考えて関わらないと迷宮入りします。
しっかり勉強しましょう!

1.Fever 発熱について我々が語るべき幾つかの事柄

2.この1冊で極める不明熱の診断学―不明熱の不明率を下げるためのガイドブック

3.ケースで学ぶ 不明熱の診断学

4.外来で診る不明熱ーDr.Kの発熱カレンダーでよくわかる不明熱のミカタ

5.これって自己炎症性疾患?」と思ったら 疑い,捉え,実践する

6.Fever of Unknown Origin 不明熱

7.不明熱・不明炎症レジデントマニュアル

國松 淳和 先生の不明熱の本です。
人気のレジデントマニュアルシリーズでついに発刊!

感染症検査、感染対策・疫学の医学書はこちら


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