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ハコモノ放送部 アドベントカレンダー企画 12/18 詩「嵐の訪れ」(おまけつき)

嵐の訪れ


暗い部屋にベルが鳴り 私は裸足で廊下に出る
心のあとさき 忘れさせるような甘い水の香り
土砂降りの下でドアの向こうにあなたは立っていた
薄い色の瞳 雷を秘めている

冷え切った手をとり のたうつ風の群れに乗り
夜を支配する嵐のなか あなたと二人で話したい
くだらぬ痛みの花を束ね 空ろな胸に抱かせたい

風が数多の声を隠し、雨はすべての過ちを霞ませ
目や耳や口を塞いで またひとつ増やす、不思議な傷を

嵐が来て朝を殺す 太陽を紙切れのように引き裂き
渦を巻いて今かと唸りをあげている
この身を打って砕くまで まだここにいて、嵐よ 


2022/12/18 病院


以下はおまけです

よろしければお付き合い願います。


天気が悪かったので書きました

前もその前も既にある作品を紹介させていただきましたが、いっそ全部の回で同じことをしようと思いました。今回の詩はこれ↓と似た感じです。よければ見てね
部屋と遠雷|病院|note

今回の記事の内容を考えてる時に天気がクソ悪く、風がヤバかったので嵐をテーマに詩を書きました。私の住んでるところは風も雪も情緒のない吹き荒れ方をするので、クリスマスとかすっ飛ばしていいので早く春になってほしいものです。寒すぎて鼻や指がもげちまう。
それはそれとして、嵐が来てる時に家の外から聞こえる風の音や家が揺れる感じは割と好きです。


最後に(この企画もラストスパートです)


この記事は、ハコモノ放送部のアドベントカレンダー企画に含まれます。詳細はこれ↓
【1日目】一人じゃ何もできない君をこそ待っている私たちの話|冬野快|note
今週土曜日(12/24)までの企画です。もうちょっとで終わっちゃうのですな

本企画の病院の出番はこれが最後です。前回の記事はこれ↓
ハコモノ放送部 アドベントカレンダー企画 12/11 詩「クレバスとテレパス」(おまけつき)|病院|note
読んでくださった皆様、企画に参加している正規部員及び外部協力員の皆様、ありがとうございました。

ウグイス先輩の書いた、一日前の記事はこれです↓
ハコモノ放送部アドベントカレンダー12/17 ウグイス侍の事業計画書草稿|ウグイス侍|note

givaさんの書いた、次の日の記事はこれです↓
ハコモノ放送部 アドベントカレンダー企画 12/19 偏見の肖像③|giva|note

しかし、参加者が毎日更新してる甲斐もあってハコノマガジンの現在の記事総数は90を超しているんですね。のんびりした集まりであるからこそこの数は圧巻です。ここまで来たら100は行きたいよな~っ。

したら今回はこのへんで。お疲れさまでした!

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