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ずっと制作のことを考えつつ寝起きする生活|SUMMER スケッチ・フォー・ビデオ②|2023/7/23
こんにちは!デザイナーのhamaです。
ビデオグラファーオプション2日目をレポートします。
ついに、ついに最後の授業が来てしまいました。名残惜しいですが、最後までいってみましょう!
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映像の良し悪しの半分は音で決まってしまいますが、残りの半分は色で決まってしまいます。例え良い音を乗せたり、構図やピントが合った画が撮れていたとしても、色が残念だと、ネットで残念な動画10選としてまとめられてしまっても仕方がないのです。
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でも、どうすれば動画の色をいい感じに調整できるようになれるかがわからないって…?
そんなあなたに朗報です。この授業後、「ミッドはシアンに寄せて、ティールアンドオレンジの色味を残しつつ、LUTを当てる」という事ができるようになってくるのです。
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色の属性・ダイナミックレンジ・カラコレ/カラグレの違いなど、色の基本的な座学を学びます。午前の授業では、「カラコレ(カラーコレクション)」と呼ばれる、撮影した色を正しい見え方に編集する作業を行なっていきます。
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色編集のしやすさは、撮影するカメラの性能や、RAW・LOGといった記録方式によっても変わってきてしまいます。
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実習しつつ、色補正ツールの見方・使い方を学びます。Premiere Proの「Lumetriカラー」「Lumetriスコープ」という機能を使っていきます。
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「Lumetriスコープ」は、色を波形で確認する事ができる機能です。画面の中で色が強くなっている箇所や、白飛びや黒潰れしている箇所などの色情報が可視化されています。これから編集する動画がどんな色の波形をしているのか、分析していきます。
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分析を元に「Lumetriカラー」で色調整します。「Lumetriスコープ」で色の波形を確認しながら、色の細部を調整できるのが「Lumetriカラー」の機能です。
※Lumetri(ルメトリと読む)ってなんやねん…と思われた方、私も思いました。ググってみたのですが、造語のようです。
画面の中で伝えたい事・主題が際立って見えるよう、色調整を行なっていきます。
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この日で最後のロケ弁です。
フィナーレにふさわしく、ハレの日に出る仕出し弁当のような彩りの美しいお弁当でした。日本人で良かったと思いました。美味しいです!
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トイカメラ!懐かしい〜
お昼休みに先生のハリネズミカメラを見せてもらいました。昭和のような雰囲気のカラーが出る、低解像度のカメラです。映像の色と質感を変えると、世界が一気に違って見えます。
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午後からの授業では、いよいよ映像を自分の色に染め上げていく色調整「カラグレ(カラーグレーディング)」を行なっていきます。
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たすく先生の熱い色理論の講義です。「カラグレ」の仕上がりは編集側の好み・センスによってしまう部分もあるのですが、どんな種類の動画を作るかによっても、色の方針を決める事ができます。
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「LUT」という写真アプリのフィルターのような効果を当てる事で、簡易的に色の雰囲気を変える事ができます。撮りっぱなしの映像が、ワンクリックでおしゃれな仕上がりに変身しました!ただ、種類が多すぎるので、全部おしゃれに見えてしまって迷う…
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たすく先生とTA武井さんの補助を受けつつ、卒業制作のために各自撮影してきた素材の色を加工していきます。ここからどんな映像作品が出来上がっていくのでしょうか…かなり楽しみです!
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オプションも含め、ついに全6回の授業が終わってしまいました。。あっという間だった…とっても濃い1ヶ月と少しでした。
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それから一週間。いよいよ卒業制作発表会「WORKS PREVIEW」の日がやってまいりました。この日のために、2週間ぐらいずっと制作のことを考えつつ寝起きする生活になっていました。
ビデオグラファーとモーショングラフィッカーの受講生で会議室を借りて集まり、みんなでWORKS PREVIEW鑑賞会を開きました。
自分の発表となり、TAの武井さん、文田さんからのコメントがとても嬉しく、色々気付かされました。〆のたすく先生のコメントは涙腺が決壊しそうになりました。
そして何より、ずっと一緒にがんばってきたクラスメイトの作品を見ることができたのが、自分の事のように嬉しかったです。経緯もなんとなく見てきているので、本当に感慨深かったです。みんながんばりました…!お疲れ様でした!その後打ち上げも開催し、とても思い出深い1日になりました。
私は今まで学校という場所に苦手意識がありました。特に強制的に似たような人たち同士で似たような事をしなければならないのが苦痛でした。その点BYNDでは何も強制されないし、偉そうな先生はいないし、なんなら無理に授業を聞かなくてもいい。自由。年齢もバックボーンも様々な方々がいらっしゃいます。なので、好きにやりたい事を突き詰めていけるし、今まで自分の周りには無かった新しい学びや視点に触れられて、自分の世界が広がりました。
先生・TAのみなさんも天使か菩薩かってぐらい優しいですし、どんな質問にも真剣に応えて導いてくださいました。これがオンライン講座とかだと、1ヶ月そこそこでオリジナル作品を作ったり、制作について語れる仲間を作ったり、わからないことをその場で聞いて解決していく事は難しそうです。思い切って講座を受けて本当に良かったです。モーショングラフィッカー/ビデオグラファーの2講座とも受講したので、より映像表現の幅が広がったと思います。
そして、講座を通してミラーレスデジイチが扱えるようになるのかという問いをblogの第1回目に書かせていただいたのですが、結論から言うと結構扱えるようになりました!
練習も兼ねて、卒業制作用に色々撮影していたので、マニュアルモードで露光やピントを合わせたりすることはできるようになりました。ただ、理想の映像を撮るためにはまだまだかなと思います。カメラ本体・スタビライザー・レンズ・フィルターなど、破産しない程度に嗜めたらいいなー
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このblog記事ですが、学校の方針と同じく、何の指示も制限も無く自由に書かせていただいております。お見苦しい点もあったかと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!blogを読んでくれた方が、新たにBYNDの扉を開いていただけると嬉しいです。
それでは!
現場からは以上です!
(Writer:受講生・hamaさん)