4月26日

気がつけば、本格的な外出自粛も1ヶ月以上経った。
最初はなかなかペースがつかめたかった35平米1LDKの生活も、なんとなくリズムが出来てきたり、技術のおかげで場所を超えて楽しむ術が出来てきたりでそれなりに過ごしている。もしかしたら、5月7日から、さあもとの生活に戻ってくださいね、と言われた方が戸惑う気がする。

最初の2週間くらいはどこか”非常事態”感があって、とりあえずもとの生活に戻るまでどう過ごそうか、くらいの感じだった。
でも、ここまで終息へのシナリオが見えなくなると、あと○週間、あと○ヵ月…と考えるのをやめようと思った。

それでふと思い出したんだけど、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』という作品。ナチスの強制収容所での経験をもとに書いた作品。私もなかなかの人生の行き詰まりを感じていた時に読んだ本なんだけど、その中で印象的なエピソードがあった。厳しい収容所の中で、生き残る人と死んで行く人には決定的な違いがあったという話。「クリスマスが来る頃には出られるかな」「イースターには…」と自分で区切りを作った人間は、その区切りを越すと目的を見失うのか死んでいく。反対に、「今日を何とか生きよう」と未来に思いを馳せなかった人が結局生き残ったという。一見後者の方がネガティブに感じるが、そうではない。夢を持つな、希望を持つな、というのではなく足もとを見よ、ということなのかな。と妙に納得したのを覚えている。

読んですぐ何かが変わったことはないけど、その2年後、私は意を決して転職し、上京した。2018年に見えた光を確実に掴み、2019年の年始に手繰り寄せた結果だ。転職を決めたときは、正直大きな展望があったわけでもないけど、転職した今、間違いなく1年前には見えていなかった景色が見えている。

話が大きくなってしまったが、このstayhome週間を、うまく楽しめたもん勝ちなんじゃないかな、と思った次第です。

今まで通り、タスク(仕事)はきちんとこなす。
免疫力を低下させないために、きちんと生活する。
ほんとそれだけ。
欲張るとすると、こっそりオンラインジムで身体を綺麗にすることと、本や映画をいつもより観るってことかな。


それにしても仕事以外で、文章を書くって難しいのね。 byMAKORI

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