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趣味で得た気付き

こんにちは、モーションデザイナーのまじかると申します。

私は2年ほど前にファッションにハマり服や小物を能動的に買い集めるようになりました。
これは服や小物を好きになったというより、組み合わせ次第で印象を変えるファッションの楽しさにハマったことによります。
毎朝クローゼットの前でどう着るかを考えている訳なんですが、これを2年繰り返していて一つデザインについての学びに繋がる事がありました。
結論を先に述べてしまいますとそれは「印象はパっと見で伝える必要がある」という事です。

私が毎朝クローゼットの前で悩んでいる事はざっくり言うと「キレイめな感じ」と「カジュアルな感じ」を混ぜたり除いたりしつつ自分でも着れる程度の印象に調整するというような作業でして、大人っぽくしたりストリートっぽくしつつも基本的には自分が思う自分っぽさを作る様にしています。

先日も同様に調整をした結果、オーバーサイズの黒いジャケットと黒いスウェットパンツというコーディネートになりました。

これは上下黒のスーツスタイルで大人っぽさを出しつつもスーツでは有り得ないスウェットをオーバーサイズで履く事で、ただの仕事帰りでは無くおしゃれとしてのスーツスタイルを狙った組み合わせです。
ですが、友人からは「スーツ着てるから仕事帰りだと思った」と言われてしまいました。

その時の友人は上記のこだわりを説明した事でただの仕事着では無くおしゃれ着であるとわかってくれましたが、友人が仕事着に見えてしまったと言う事は少なからず同じ様に見えた人はいたはずです。
それら全ての人に説明していく訳にはいかないので、きちんと一発で「おしゃれ」だと思わせなければいけないと実感しました。
そのためまた新しいジャケットを探して色々見ていたのですが、ふと似たような事が仕事でもあった事に気が付きました。

ちょうどその時期に私はキャラクターの歩きモーションを作っていて、自分がこだわっていた重さの表現が伝わらず先輩からもっさりしていると言われていました。
重心の動きを変えてみたり手足の軌跡を変えてみたりしましたが何が変わったかわからないと言われてしまい、修正までにかなりの時間がかかってしまったと記憶しています。

あれは修正前後で印象に差を出せず微細な修正ばかりしてしまったせいで時間がかかっていたのですが、おそらく一発で違いが分かれば先輩も修正指示を出しやすかったのではないかと思います。

今回のコーディネートもそれに近い様な気がします。
細々したディテールを変えてもそれに気付けるのは自分だけで、他の人の意見を求めるのならパッと見の印象を変えるくらいしないと伝わりません。
まずは印象のすり合わせをキチンとして、方向性を定めてからディテールを作り込む様にしないと良いものは出来ません。
モーションで出た反省とこんな形で再会する事になるとは思いませんでしたが、恐らくそのくらい基礎的で重要な事なんでしょうね。
今後はこの反省を生かすべく、モーションにしろ服にしろ修正作業は大胆にやっていこうと思います。


ショップの前で撮るとおしゃれに見えるライフハック

そんなこんなで新しくジャケットを買ったんですが、着てみると大して違いありませんね・・・まだ大胆さが足らない様です。