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書道初心者、伝統的なハングル書芸・宮体(궁체)と出会う。 「ハングル書芸、はじめました」その2
小中学校で習字教室に通っていたことがあるとはいえ、ここ数年は筆ペンを握る機会ぐらいしかなかった書道初心者ともいえる私が、伝統的なハングル書芸を習うことになったのは本当に不思議な縁だと思う。
伝統的なハングル書芸には宮体(궁체)と板本体(판본체)という書体がある。
ルシア先生はインタビュー記事の中で「板本体の中心線は真ん中に、宮体の中心線は右側にあり、この中心線を意識しながら書いていく」と説明している。
「宮体の中心線は右側」という点がとても印象的だ。
日本語で使用するひらがな、カタカナ、漢字などは中心線が真ん中にあるので、板本体の中心線が真ん中にあるのと同じわけだが、宮体の中心線は右側にあるのだ。
宮体の世界は、自分が生まれてからずっと使ってきた日本語の文字の世界とまったく違うものなのだろう。「中心線を意識して書く」という概念がとても新鮮に感じられた。
宮体
![](https://assets.st-note.com/img/1644147477106-2CJHzoHHHh.jpg?width=800)
板本体
![](https://assets.st-note.com/img/1644147514031-U8fWqmm0Ou.jpg?width=800)
韓国の 聯合ニュース(연합뉴스)TVスペシャル(20211017放送)にルシア先生が出演。ルシア先生の出演は10分30秒くらいから4分ほど。
宮体の魅力についてルシア先生はインタビュー記事の中で「端正で優美な縦画や横画の線を引く時には、ハングルの文字の清らかさと隠された美しさに思わずうっとりと見とれ浸ってしまうこともある」と述べている。
その魅力がどんなものなのか、感じてみたい。
それがすべての出発点だった。
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