王女モドキという私にとって英雄を私自身どう思うか。
私、矢城白也にとって、王女モドキは、まぎれもない英雄だった。どんなに傷だらけになっても泥まみれになっても、借金にまみれようと、失敗や敗北をしても、その先の勝利のために、何度も何度も負けや失敗を記録しつつも、前に進む。
かっこいいヒーローだった。
彼の姿を思い浮かべるだけで、現実を生きるための力をもらった。
ただの空想のオリジナルキャラに過ぎない彼が、幾度となく、つらい時に、立ち向かう力をくれた。
私は、心より彼を愛し、彼もまた、その礼に、私の内臓のように、第二の心臓のように心の中で、生きる手助けをしてくれている。
本当に生きるというのは、一筋縄では、行かない。だから、人間は、物語という形で多くの教訓を記録する。その意思がなくとも、作者の経験や思いは、物語に確実にわずかだとしても、表れる。
空想物語も、現実逃避だとか、リアルじゃないと、甘く見ては行けない。
それは、教科書みたいに、ストレートに知識を与えては、くれないが、私達と同じくこの世を生きた作者達の普段、面と向かって語られることのない。貴重な経験則から来る考えの欠片を見ることができるのだ。
数多くの物語の作者達その誰かが、これを読んでいる貴方の力になることを願っている。