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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2021年4月の記事一覧

デザイン:マナブとユタカ展(2013)

デザイン仕事のアーカイブも進めていきます。 マナブとユタカ展 ▲10月20日 コミティア106にて合同誌(スペース番号→D10a) ▲12月20日ー12月29日 ギャラリーコミューンにてグループ展 参加者:雲田はるこ/こうゆ(立山柚子)/タコ25/ばるぼら/松尾モノ/もんだみなころ(敬称略) 2013年12月20日~29日にcommuneで開催されたグループ展「マナブとユタカ展」関連のデザインを担当しています。松尾モノさんとこうゆさんが企画の中心となって、いろいろと声をか

雑記:初期衝動よりも

ワタシはこれまで「みんながあまり知らなかったことを提示する」という知識の紹介をnoteでしてきたと思います。が、しかし。この前「もっと本を読んでどう思ったかとか、そういう話でいいんですよ」と言われてしまいました。たしかに、「へーそうなんだ、知らなかった~」と言われたいがためにnoteをふり返ると豆知識ばかり、「そういう解釈もあるのか~」と言われるような感想文を書いてこなかった気がします。ので、ちょっと今回は知識の紹介は最小限に、本を読んでどう思ったか、という、ワタシの思考の断

雑談:二人のアキラ

日本の有名な漫画家の名前を好きなだけあげていってください、と人に聞いた場合、かなりの確率で最初の方に名前が来るのが鳥山明ではないでしょうか? いや、最近は違うかな? どうでしょうね。 1990年代前半まで、鳥山明といえば『週刊少年ジャンプ』の看板作家でした。その同時期の『週刊少年ジャンプ』で、読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」の構成を担当していたのがさくまあきらです。1982年10月から1995年12月まで。1995年は「ドラゴンボール」の終了した年でもありますがそれとは関

デザインは自明である/デザイナーは自明ではない(『Graphic Design in Japan 2015』)

2005と2015先日、『アイデア』(誠文堂新光社)369号の特集「日本のグラフィックデザイン史1990-2014」の編集を手伝っていたのだが、参考資料としてデザイン年鑑やデザイン誌のバックナンバーを古いほうから順に眺めていた際、ここ10年のあいだに劇的な変化がないことが気になった。たとえば1985年と1995年、1995年と2005年のデザインの違いは、おおよそ誰でも感じ取れるだろう。しかし2005年と2015年のデザインの違いをはたしてどれだけ指摘できるだろうか。むしろ違

有料
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批判ばかりの思考停止状態を治癒「ドラッグ語り」のフロンティア本(『サイゾー』2010年1月号)

押尾学と酒井法子が連日世間を賑わせたおかげで、女性週刊誌に炙り(ドラッグの摂取方法の一種)の解説まで載った09年は、日本のドラッグ史において一際動きのあった年だったといえるだろう。アメリカのマリファナ雑誌の草分け『ハイ・タイムス』が09年11月号で創刊35周年をむかえた一方で、日本のマリファナ雑誌の革命児『バースト・ハイ』が09年に入って休刊の報が流れたのは象徴的だった。これまで体験談か資料集が中心だった日本に、マリファナのカラー写真をひたすら載せ、ビジュアルで魅せる新しい流

「trip to zine ~zineへの旅~」展用追加キャプション(2018年6月)

2018年6月14日~7月16日(月)に、宮城県多賀城市立図書館3階ギャラリーで「trip to zine ~zineへの旅~」展が開催されました。『日本のZINEについて知ってることすべて』を読んでZINEの展示をしたいと思ってくれたらしい『Book! Book! Sendai』(2008年から毎年6月に本に関連するイベントを行っていた団体……というと公的な印象だけどもっと私的な印象)の方が声をかけてくれたものです。 本に載ってる中から展示したいZINEを選んでもらって、

ambient compilation(『STUDIO VOICE』2008年8月号)

ambient compilation

SV MONTHLY DISC-PORT(『STUDIO VOICE』2008年8月号)

引き続き。そういえば、編集部的には、送られてくるサンプル盤とかじゃなくてワタシが個人的に選んで持ってくる謎新譜を選んでほしかったようなのですが、「送られてくるサンプル盤から良いのを探す」という縛りをやりたかったので、ほとんど提案しませんでした。悪かったかなあ。 SV MONTHLY DISC-PORT

SV MONTHLY DISC-PORT(『STUDIO VOICE』2009年1月号)

引き続き。このコーナーを担当する上で意識していたのは、「本当にいいものしかちゃんと誉めない」ことです。大体はなんだか誉めてるのか誉めてないのかわからないようなトーンにしていました。たとえばこの回だと麓健一『美化』は本当に誉めてます。 SV MONTHLY DISC-PORT 麓健一『美化』 都内で活動し、2005年頃からリリースしていたCD-R作品(にせんねんもんだいが運営する美人レーベルからも2枚リリース)が軒並み高い評価を受けていた、ニック・ドレイクとも比較される男性

SV MONTHLY DISC-PORT(『STUDIO VOICE』2008年7月号)

『STUDIO VOICE』の音楽レビューページを隔月で担当していた時期があります。そのレビューをランダムで……。というか最初から順番にアップしたかったのですが、どーしてもファイルが出てこないし雑誌の現物もどっかに行ってしまった……。 SV MONTHLY DISC-PORT

2007年のベスト・カルチャー(『STUDIO VOICE』2007年12月号)

これは沢山の人が2007年に良かったと思ったものをあげてそれについてレビューを書く、という特集で、ワタシは音楽担当だったのかな? 他の人もたしかいろいろ書いてましたが、ワタシがあげたやつを。

雑談:発見失敗の話(DIYとインディペンデント)

!警告! この話は一度読み始めたら最後まで読まないと間違った知識が植え付けられてしまいます、注意! 前に『日本のZINEについて知ってることすべて』という本で、「DIY」という言葉についての話をしたことがあります。それのおさらいと関連の話。 Do It Yourself=DIYというのは、一種のスローガンです。「あなた自身でそれをやりなさい」と丁寧に言うべきか、シンプルに「自分でやれ」と訳せばいいのかわかりませんが、消費者としてただモノを買うのではなく、自分でそれを作って

編集しない“編集”でポップスターの素顔を紹介!(『Safari』2013年9月号)

現在も続く老舗雑誌『インタヴュー』を1969年に創刊したのがウォーホルだ。創刊当時、雑誌を売り込むためにウォーホルがとった様々な逸話が残されているが、肖像画の注文が舞い込むビジネス・アーティストとして活躍していた時期でもあり、雑誌は親和性の高いメディアであった。旬な著名人が紙面を飾り、自身も直接彼らに取材に行っていたのだ。

なぜたくさんいるのに二人は特別なのか(2020年・未発表)

これは自分でボツにした原稿です。どうしても途中までしか書けなかった。話が盛り上がりそうなところで終わってごめん。 * 「18時15分より、小沢健二さんの演奏会を開催します。館内にいるお客様もご覧いただけます」 アナウンスが流れたのは2015年3月29日の17時40分、閉館間際のことだった。世田谷文学館で開催された、岡崎京子初の大規模展『戦場のガールズ・ライフ』の終了2日前。事前告知なし、たまたま会場にいた人だけが参加できるシークレットライブだ。用意されたパイプ椅子数十席