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雑談:発見失敗の話(DIYとインディペンデント)

!警告! この話は一度読み始めたら最後まで読まないと間違った知識が植え付けられてしまいます、注意!

前に『日本のZINEについて知ってることすべて』という本で、「DIY」という言葉についての話をしたことがあります。それのおさらいと関連の話。

Do It Yourself=DIYというのは、一種のスローガンです。「あなた自身でそれをやりなさい」と丁寧に言うべきか、シンプルに「自分でやれ」と訳せばいいのかわかりませんが、消費者としてただモノを買うのではなく、自分でそれを作ってしまえばいいじゃない、という、人をモノ作りに誘う魔法の言葉です。

もとは1960年代のイギリスにあった住生活改善=Home Improvementという文化圏の言葉で、家の不具合を自分で直したりちょうどいい家具や小物を自分で作ってしまおうというものでした。DIY≒日曜大工です。日本にも工具がいっぱい売ってるお店=ホームセンターがありますね。本来ホームセンターはホームインプルーブメントセンターの略なんです。

で、DIYは長らく日曜大工の意味でしたが、というか今でもその意味で使われる場面も多いですが、1970年代後半のパンクロックの登場以降、既存のシステムに頼るのではなく自分でやってみる精神の意味が加わりました。パンクスがもしDIYという言葉を使ったら、それは日曜大工だぜ!ではなく、自分でやれ!という意味です。ここまでは前提。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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