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モダニズムのナード・コア(不完全版)

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2010年に作った『モダニズムのナード・コア』という現代アートに関するミニコミのテキストのうち、自分(ばるぼら)が書いた部分だけ抜き出して公開します。他の執筆者の原稿は除きます。
2010年はカオス*ラウンジが登場し始めた時期で、オタク文化(とくにネット寄りの)と現代アートの関… もっと詳しく
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記事一覧

M0-0 目次(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

モダニズムのナード・コア Nerdcore of Modernismナードコアのモダニズム Modernism of Nerdc…

bxjp
2年前
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M7-1 編集後記(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

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2年前
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M6-4 椹木野衣主要文献解説(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

椹木野衣といえば、早くからサブカルチャー的アートを批評の俎上にのせ、九〇年代以降の日本の…

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2年前
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M6-2 書籍も図録もない参考文献(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

 雑誌に絞っているのは、書籍のように丁寧にまとめられた文献以外へ目を向ける必要性を考慮し…

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2年前
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M6-1 入門書入門(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

 現代アートをちょっとは知ってみようかと思った時、漠然と書店に立ち寄ってもあまりの書籍の…

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2年前
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M5-2 村上隆とは何だったのか(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

東京発、無意味着八〇年代後半、日本のアートの話題は常に関西発だった。由緒正しい国際芸術祭…

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2年前
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M4-3 二十一世紀のフローティング・ドローイング(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

「アニメ絵」の個性「一枚の絵は一万字にまさる」とは大伴昌司の有名なコピーだが、言葉が思考に直結するのに対し、絵は認識に直結する。イラストレーションが旧来から与えられてきた役割│空想の具象化・瞬間の記録・内容の図説│はおおよそ視覚伝達であり、主な活躍の場である広告・絵本・パッケージ・挿画ではまさにそれを求められてきた。写真の登場以降、現実の忠実/細密な再現は以前ほど必要とされず、代わりに省略と見立てのヴァリエーションから生まれる新鮮な印象が尊ばれるようになる。イラストレーターの

M4-2 線のネオテニー(仮説)(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

絵画のほとんどは線と塗り、ドローイングとペインティングで作られている。本項ではそのうち前…

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2年前
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M3-3 マイクロポップと萌え四コマ(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

マイクロポップとは美術評論家の松井みどりが二〇〇七年に提唱したコンセプトである。松井がゲ…

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2年前
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M3-2 美は乱調にあり グリッチアート(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

グリッチとは機器の不調・故障のことをいい、その際に生じるノイズの原因と結果が蓄積され、意…

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2年前
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M2-3 ギーク×アートの約二十年(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

まともな話は坂根巌夫『メディア・アート創世記』(工作舎、二〇一〇年)などを参照していただ…

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2年前
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M2-1 オタク×アートの約二十年(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

オタク的モチーフ、オタク的想像力を自身の作品に取り込んできたアーティストは少なくない。し…

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2年前
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M1-2 モダニズムの外野から(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

モダニズムから考える●モダニズムという言葉が何を示しているのか、漠然とは認識できるけども…

bxjp
2年前
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M1-1 なぜモダニズムからはじまるか(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)

本誌は『モダニズムのハードコア』から名前を採っている。一九九五年に出た『批評空間』の臨時増刊号で、浅田彰、岡崎乾二郎、松浦寿夫の共同編集による美術批評集である。ポストモダニズムの視点からモダニズムを再検討することが主目的だったようだが、各自の論文は総じて退屈であり、クレメント・グリーンバーグやマイケル・フリードをはじめとする海外主要批評家らのテキストの翻訳と、関連するディスカッションが掲載されていたことが、当該書の価値のほとんどすべてと言っていい。いずれも美術批評では最低限読