通訳者、保険会社のバランスシート(貸借対照表)が分かってきた!!
こんにちは、ブライトウーマンワールド代表・通訳者のえりりん(高瀬惠理)です🌈今回は、通訳者からみた保険会社事情を取り上げたいと思います。
人生を振り返るとずっと文系の私ですが、社内通訳・翻訳という文脈では、縁あって、金融機関の一端である保険会社との付き合いが長い私です。
もともとは富士通さんにいた頃。システム会社の視点からお客様である損保さんとその子会社の生保さんとの付き合いが始まったのがきっかけです💻
そこから住友生命さんにお世話になりました。そこでも、どちらかとシステム的な通訳をする機会が多かったので、いわゆる保険商品の開発であるとかは全く分かりません。(むしろ、個別の保険商品云々については、個人として”保険の窓口”などに行って、いろいろと相談する中で知識を得たという方が多いかもしれません。)
そして、現在(2021年8月)は、損保ジャパンの親会社であるSompoホールディングスさんのリスク管理部というところに少し席を置いています。かれこれ、1年半ほど。
そこで、気づいたことですが、保険会社のバランスシート(貸借対照表)は特殊だということ。
実はこれ、私がスミセイさんにいた頃に保険会社に抱いていたもやもやの根源でもあるのですが。。。
それまで製造業にいた私は、原価率や粗利という概念が普通でした。まず、商品・製品を作って、その上に利益をのせて売るというビジネスモデルです。
でも、保険会社は商品も製品も作っていない。お客さんからお金をいただいて、それを「万が一の事故」に遭った方に回すだけじゃでずるい!!と。(←34才当時の無知なコメントですので、ご了承ください<m(__)m>)
それがリスク管理部に入って、もやもやが消え去りました。
というのも、保険会社では、お客様から受け取ったお金を利益として計上するのではなく、将来に支払うための負債として計上しているということ。
もし、ご興味ある方は、製造業と保険会社のバランスシートを比べてみてください。保険会社の負債の欄を見てみると、一番最初に保険契約準備金という不思議な項目が登場します。
これこそが、保険会社の肝ともいえる大事なお金です。
私のいるリスク管理部には、アクチュアリーという確率・統計などの手法を用いて不確定な事象を扱う数理のプロフェッショナルたちがいて、日夜この数字を管理しています。(余談ですが、アクチュアリー試験というのは、かなりの狭き門のようで、日本国中に1,000人程度しかいないようです。)
大事なお金なので、アクチュアリーたちはもっと詳細に見ているのですが、通訳者としての理解という意味では、一旦、保険負債(=保険契約準備金)とは支払備金と責任準備金という整理でよいと思います。
英語で、支払備金はoutstanding loss reserve、責任準備金はpremium reserveと言ったり、underwriting reserveと言ったりします。
貯めておくお金なので、reserveなんですね!個人的にはなるほどです💡
ちなみに、書面では、保険契約準備金と記載がありますが、口頭でもはもっぱら保険負債と言っていて、insurance liabilitiesと英語で言っています。
保険はまだまだ国境を越えると思っています。そして、それに比例して通訳の仕事もますます必要になると思っています。ややこしいリスク管理の内容ですが、参考になれば幸いです💛
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