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Nikeで大損!これが米国株の現実


はじめに

JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)、NKE(ナイキ)、SBUX(スターバックス)、KO(コカコーラ)といった米国株を保有しています。S&P500は全体として順調にプラスを記録していますが、個別銘柄のパフォーマンスはイマイチで、期待通りのリターンを得るのは難しい状況です。このような背景において、米国経済はどのように動いているのでしょうか?

アメリカの政策金利上昇とインフレが経済に与える影響

現在、アメリカの経済は政策金利の上昇と持続するインフレの影響を強く受けています。これにより、一般消費者の購買力が低下し、消費が冷え込んでいます。この影響は特に、JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)、NKE(ナイキ)、SBUX(スターバックス)といった消費者向け企業に顕著に現れています。

政策金利の上昇とその影響

政策金利が上昇すると、借り入れコストの増加を招きます。企業や個人が借り入れを行う際の金利が高くなるため、大きな支出を控える傾向が強まります。例えば、住宅ローンや自動車ローンの金利が上がると、消費者は大きな買い物を避けるようになります。また、企業の借り入れコストが増加することで、投資や雇用の拡大が難しくなり、経済成長が抑制されます。

インフレの影響

インフレ率の上昇は、消費者の購買力を低下させます。特に、生活必需品やエネルギー価格の上昇は、消費者の財布を直撃します。物価が上昇すると、消費者は支出を抑え、贅沢品や非必需品の購入を控えるようになります。これにより、特に高価格帯の商品やサービスを提供する企業は、売上が減少するリスクが高まります。

消費者動向の冷え込み

  • JNJ: 医療関連製品や消費財を提供するJNJは、消費者の支出が抑制されると、特に非必需品の売上に影響を受けやすくなります。

  • NKE: スポーツ用品やファッションアイテムを提供するNKEは、高価格帯の商品を多く扱っており、消費者が支出を控えると、売上が減少する可能性があります。また、中国市場での売上も重要ですが、国内市場の冷え込みは全体の収益に影響を及ぼします。

  • SBUX: SBUXのようなカフェチェーンは、消費者が節約志向になると、日常的な贅沢品と見なされるコーヒーやフードアイテムの購入を控えるため、売上が減少することがあります。

他の影響

これらの企業に加えて、他の消費者向け企業も同様の影響を受ける可能性があります。例えば、MCD(マクドナルド)やKO(コカコーラ)のような企業は、比較的低価格の商品を提供しているため、経済が不安定な時期でも一定の売上を維持することが期待されますが、原材料費や物流コストの上昇に直面する可能性があります。

まとめ

現在、S&P500はNVIDIAのような半導体企業やAmazon、Google、Microsoftといったテクノロジー企業が押し上げています。しかし、これが本当に米国株全体が順調であることを示しているのかについては疑問が残ります。個別銘柄のパフォーマンスは一様ではなく、政策金利の上昇とインフレの影響で多くの企業が苦戦しています。特に、消費者向け企業は消費者の購買力低下の影響を強く受けています。したがって、米国株全体が順調かどうかを評価する際には、これらの多様な要因を総合的に考慮する必要があります。今後のFRBの政策金利の動向にも注目したいところです。

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