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失恋したことがない人に魅力を感じない

ネトフリのFirst Loveにちゃんとはまって4周くらいみて笑、
私の初恋ってどれだろうと考える。

”こういうところが好き”とか
”もっと会いたい” ”触れてみたい”とか
感覚的にでも、ちゃんとわかって初恋をしたのってどの人だろうと
真剣に振り返って行きついたのは

「私、ぜんぶ初恋かも!!」

という、 とんでもないwww
でもそう思ってしまうくらいわりと毎回ちゃんと人を好きになって、
ちゃんとお別れしている自信がある。
振った振られたではなく、自分の中で毎回ちゃんと整理できている。
めちゃくちゃエネルギーがいることだけど。
ちゃんと別れたから、次の方に物凄くフレッシュに恋してるというか。

失恋あってこそ、恋愛に価値がある
とさえ思える私の、印象に残っている失恋たちを振り返ってみたい。


「ずっと一緒に居てね」と言っていたのにいなくなった人

これ、失恋当初はなかなか理解できなかった。
付き合い始めから、控えめに言っても彼が私に夢中だった。
でも、いなくなった。

私も彼のことが好きで、だから一緒にいるのに、
会うたびに
「付き合ってくれてありがとう」
「本当に俺でいいの?」
「かわいい」「すごく好きだよ」
と言われ、
「俺から別れるってことは絶対にない」
「ずっと一緒に居たい、いてね?」
と、かなりの回数言われていた。
不思議だった。
なんでこんなに確認してくるんだろう、自信がないんだろうと。

そして急にいなくなった。笑
急に連絡が返ってこなくなり、死んだか?とも思ったけど
共通の知人のSNSには反応してる。へたくそか。笑

好きな彼が返信もくれず、
そして「別れることはない」と言っていたのに
言われすぎるくらい言われていたのに、
これはなんか別れたっぽいぞ?というもやもやする別れ。
”これが彼と最後の時間”と感じる間もなく、
関係が終わった。
不思議な気持ちも大きかったけど
でもやっぱりそれを凌駕する悲しさ寂しさがあったなあ。
家まで行っちゃおうかな、せめて最後に顔見たいなとか、
考えたけど、もうお互いいい大人だしやめておいた。
そう、これ20代前半のいい大人同士の恋愛の終わりなのよ。

いい大人がこんな別れ方をしなければならない理由があったのか?な?
知らぬ間に相手を傷つけたことがなかったか、まず考えた。

以下、その時私の中で考え付いたこと
・バッグ持ってあげると毎回言われるけど毎回断った
・俺に何か質問して?と結構言われてたけどそんな流れで質問したいこともなくしりとり始めたりしてた
・朝、すっぴんでうろうろしてたらがっかりされたことがある
・警察24時を見ながらエッチが始まってしまい、テレビに夢中になりすぎたことがある
・自分の欲しいものを全部自分で買っていたらおねだりしてもいいんだよ?と寂しそうに言われたことがある

今振り返るとちょっとおもしろすぎるけど
好きだった彼氏にもう会えないという喪失感の中、
私が真剣に考えついたものたちである。

これらから気付いたことは、
・彼は「かわいい」私が好きだった
 …お洒落して髪も顔も整った、私が好きだっただけ。
・彼の「してあげたい」にあまり付き合えていなかった
 …特に屋外で、人目がある中で彼が立ててほしいように彼のことを立てることができなかった。

気付いた時に”お別れできてよかった”と思った。
私は、彼が望む私にはなれないしなりたくないと思ったからだ。
彼がちょっとずつ理想の彼女像から離れていく私を見ていた中で
私はシンプルに好きであり続けていた。
私の知らない土地や文化のことを知っていて、
家族のことを優しく話してくれて、
一生懸命、好きと言ってくれる彼が好きだった。
あ、、私は彼が言ってくれるほど、彼に好きと伝えていなかったな、
この時点でやっと気づく。
恥ずかしいとかなんとかじゃなくて、
ポジティブな気持ちは言葉でも態度でも素直に開示していこう、と学んだ。

そして、どんな理由があろうとも、
私は振られたんだ、ということを受け止めた。
ちゃんと別れも告げられないへなちょこなやつに振られたというのは、
正直、悔しい!!みたいな気持ちも出てきていたんだけど、
でもちゃんと「私は振られた人」と受け止めた。
いい勉強になった。
彼は好き度は比較的低かったけど、失恋について考えるきっかけになった人であることは間違いない。


物理的な距離が心の距離になった人

この人とは、お互いに好き合ったまま別れたから、
少なくとも私はそういう認識だから、
今振り返っても一番恋愛っぽいというか、
あー好きだったな、恋したな、と思い出す人。

居酒屋で知り合った。
隣のテーブルで飲んでいた。
私がジンジャーハイボール頼んで、彼はハイボールで。
「甘っ!」と言った彼の横で、
なんか違うな…?と同時に感じていた私。
お互い目が合って、何頼みました?と確認し、笑い合って、
もう酔っぱらってたし、1口だけいただいちゃいましたーと
そのままジョッキを交換した。

その時彼のことは話しやすい人だなーと思ったくらいで、
正直そのテーブルに居た友だちの方が見た目がタイプで
彼のことはあんまり覚えていなかったし、
全体的に酔っぱらってて覚えていなかったけど
ちゃんと連絡先を交換していた。笑

そんな感じで、私は彼の友だちの方が興味があったけど
連絡先は彼の分しか手に入っておらず、
連絡をとるようになった。また友だちに会いたかった笑
友だち狙いの私は、
彼に対して良くも悪くもすごくリラックスして対応してた。
メッセージのやりとりがすごく楽しかった。

楽しいから、なんとなく2人で会うことが増えて、
いろんなことをして遊んだけど、
話しながら散歩している時間が一番楽しかった。
何も気を遣うことなく、私が私のままで、幸せだった。

あー思い出すだけでぎゅっとなるな。

そんな私を彼が好きと言ってくれて、
私も、一緒に居て楽しくて、
一緒にいる時の自分も好きでいられる彼のことを好きになっていた。
以前の失恋で学んだことを活かし、
彼が伝えてくれる分、私も”好き”をいっぱい表現した。
本当に、穏やかでしあわせな時間だった。たくさん笑ったな。

仕事終わり、夜空の下散歩することが多かった。
"月と星のどちらが好きか"という話になり
月が好きな彼と、星が好きな私。
お互いに綺麗な月や星を見つけると
立ち止まって、よさをプレゼンし合って、顔を合わせて、笑った。
寒い冬でも、本当にあったかかった。

彼とは仕事の都合で遠距離恋愛になり、
暫く連絡とったり会ったりしたものの、
日常の中にお互いがいないことに慣れていきすぎて、恋人ではなくなってしまった。
お互いになんとなくそれを感じていた。

これが最後かも、という日。
私の家の玄関で彼を見送る時。
もう、寂しくて寂しくて胸が潰れそうで。
また会えるよね?と涙をこらえて聞いた。
こらえきれてなかった気もする。
「会えるよ」と彼が言う声は震えていて、私の顔は見てくれなくて、抱きしめられた。
結構長く、そうしていた。

そしてやっぱりこの日が最後だった。

失恋に浸る間もなく
また日常があって、
彼を好きなまま、今もいる。

彼は私に
ありのままでいいんだ、ということを教えてくれた。
ありのままの私を目一杯愛してくれた。

離れても一緒に居れると、思っていたなあ。
でも離れてみると、触れられない時間を、重ねてきた日々では埋められない自分のこともわかって、その自分にも絶望して。
関係性にも落ち込んで、自分にがっかりした。


こうして私、
めちゃくちゃ失恋しています。
でもその都度学びも得ています。

そのことを踏まえて、
失恋は必要悪だと思える。
代償でかいけど。

以前、僕らの時代で
「失恋したことがない」と
やや自慢げに話す俳優がいて、
その瞬間に嫌いになった。
数年後、芸能界に干されてたな。

失恋の価値を知らない人は、
自分の弱さを知る機会を逃している。
私はそう思う。

自分の弱さを知った上で、
認めた上で、生きている人の強さが好き。
圧倒的に色っぽいし、優しい。

いろんな学びの機会を得させてくれて、
一生懸命恋させてくれて、
過去の恋人たち、ありがとう。

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