家族って減点ゲームじゃなかったんだと、知った。
熱い心はもうどこかに置いて
きたのかもしれない。
昔もっていたかもしれない野心とか
負けん気とか。
熱すぎたり、自己顕示欲が過ぎたりして
自分のバランスを崩しがちだった
あの頃からしたら今はとても
静かな心なのかもしれない。
母が倒れてから、日常がすこしずつ変わって
いった。
ふたり暮らしが独り暮らしになった。
ごみの量が減った。
電気代も半分になった。
新聞を読むのがわたしだけになった。
咳をしてもひとりになった。
プチ断捨離をしていたら不燃ごみが
ふえていった。