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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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#私の作品紹介

おじさんの時間、星野道夫さんの時間。

(ソーシャルディスタンスな日々よりずっとむかしの日記より) 目の前に座っていた人が、はら…

藤井風「満ちてゆく」に満たされて。

リリースされてしばらく経っているので 後だしジャンケンなところは否めない。 藤井風の「満…

かなしみに溺れそうな夜に。

母が病に倒れてからなにを感じたかというと たぶん、知っていたことだけどわたしももう そんな…

その日の気持ちも映りこんでいる、スマホの写真たち。

SNSではプライベートで、ご飯を撮って 投稿するということが今は当たり前だけれど。 2022年か…

まちがいを愛してる人生。#吞みながら書きました。

マリナ油森さんの企画が大好きで。 #吞みながら書きました このお知らせnoteがマリナさんか…

家族って減点ゲームじゃなかったんだと、知った。

熱い心はもうどこかに置いて きたのかもしれない。 昔もっていたかもしれない野心とか 負けん…

ずっと続いてほしかったエンドロール。

わたしの好きなドラマ、「カルテット」。 夢がかないそうで叶わない。 いつまでこんなことやってるんだっていう 想いにも駆られながらも、夢にピリオドを 打つことを止めにした彼らが好きだった。 一緒に下る坂を下ろうぜみたいな。 四重奏楽団カルテットを組んだ男女4人の 物語。 脚本の坂元裕二さん好きな人には馴染み すぎているぐらいの 台詞だけど。 泣きながらご飯食べたことがある人は、生きていけます。 っていうのがある。 主人公のマキさん(松たか子)が、いろいろありすぎた

気がつくと、記憶も一緒に包んでいた。

餃子のことほんとうはちょっとうっかり 忘れていた。 存在があたりまえすぎて、わたしの視界…

雨の日の図書館とことばたち。

若い頃は本が嫌いだった。 唯一読めるのは谷崎潤一郎の『痴人の愛』 だけだった。 それが中…

アカウントひとつ消したら「じぶん」が戻ってきた。

アカウントというものをはじめて持った時の ふしぎな感覚をまだ覚えていたりする。 本名を消…

3万円で静けさを買った。

夜、さまざまなスイッチを 消してしまうと、 静けさが訪れるはずだった。 独り暮らしを始めて…

SNS、秒の言葉、秒の気持ち。

スマホって手のひらから生えてるんですか? 時折そう言いたいじぶんがいた。 朝もスマホのア…

家族の言葉。

今日もわたしたちのまわりには ひどい言葉も、やさしくみえる言葉も ぶっきらぼうだけど、沁み…

咳をしてもひとりを想う夜。

少し前、ひとりで風邪をひいていた。 咳をしてもひとりっていう句を若い頃 聞いた時は、だから? って思っていたけれど。 ひとりで暮らす時はSpotifyとか テレビとかスマホからでる音以外は わたし発の物音だったりする。 廊下を歩く音、掃除機のトリガーを つい触れてしまってびゅーんみたいな 音を夜中にだしてしまったり。 お茶碗を洗う音、キーボードをカチカチ やってる音。 スイッチをぱっちんって消す音。 咳をしてもそうだし。 歩いてもそうだし、鼻歌だって それ歌?とか