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プロレスの様式美

昨夜の全日本プロレス新木場大会で、ある若手選手が大きな変化を起こし始めていることに気が付いた。

それまでは割と軽さが目立つ選手だったが『雰囲気の重量感』を身にまとい始めたとでもいうのか。その理由を探ろうとリングで戦う6人のうち、その選手だけを眼で追った。すると、わかった。

理由は、攻撃のさいのフォームが定まってきているからであった。

攻撃のフォームが定まると、自然とその技を繰り出す前後のフォームも定まりセットで用いるようになってくる。

わかりやすい例えをすると、特撮ヒーローが決め技を繰り出す前後に固定の動きがあるようなもの。フォームのストックが増えてくると『素』の時間が減っていくので、それに反比例してプロフェッショナル感がどんどん増してくる。いわゆる若手の試合から、次の段階へ着実なステップアップをする過程でたどる道。

フォーム。それは様式美という言葉に置き換えてもいい。思い返してほしい。名選手の試合は様式美の連続だ。

その若手には、やられるさいの様式美を手に入れる次の段階が待っているはず。頑張っていただきたい。



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