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86.さて、私はイギリスにいられるのか魔法使いよ、教えておくれ

YMS(イギリス版ワーキングホリデービザ)当選日。

そもそもYMSとは・・・
Youth Mobility Scheme(略称YMS、俗称ワーキングホリデー、ワーホリ)というもの。
年に2回、1月、7月に行われる抽選で選ばれる。
日本国籍の年間定員は合計で1000名。この定員は、1月の抽選800名、7月の抽選で残りの枠数と言われている。
YMSの申請当選がメールで届くと、それを元にしてビザの申請に進むことができる。最大2年間イギリスに滞在でき、就学・就労が可能。
申請時30歳であれば、ビザ申請後に31際になってもイギリスに入国が可能。
YMSの抽選応募は、メールを送るだけ。英語力・留学経験など必要なし。運のみだ。
2018年のルールだけど、2020も同じでした。イギリスのビザ関係は基本的に半年スパンで何かしらの変更があります。ご自身の渡英目的に合わせて、調べてみてください。

アンジーさんは、この2018年7月、そしてあと一回2019年の1月まで申請が可能。人生でラスト2回目のチャンスだった。

今日は、結果が届く日。
朝、目が覚めてすぐにスマホをみてもメールはない。
迷惑メール全てチェックしてもない。

おかしいなぁ。日本時間で計算すればもう来てもいいはずなのに。


それから、毎1時間ごとに更新して吐き気を覚えながら、めまいを起こしながら受信箱を確認していた。

けど、「新着メールはありません」の表示。

心が張り裂けそうだった。

まだ、大丈夫。まだ大丈夫。
きっと、午前中はアクセスが混んでたから日本時間の夜に来るに違いない。と信じて、待ち、更新を続ける。

すると、、、、

イギリス時間の午後4時になった。

「新着メールはありません」

これは日本時間では0時。もう日にちが変わってしまった。

まぎれもない落選決定通知だった。

食欲はなくなり、もう街の片隅で座り込んでしまった。
公園のベンチでボーっとする。

この辺りはあんまり覚えていない。

そして、記憶にないけどウィキッドを観劇するためにApollo Victoria Theatreへたどり着いた。
お祝いの予定が、悲しみでいっぱいの涙まみれの会になってしまった。

これから私、どうしたらいいだろう。。。イギリス住みたいよぉ。もっとイギリスにいたいよぉと、イギリスのことを考えれば考えるほど、イギリス愛が溢れてしまい、苦しくて涙が止まらない。
WICKEDは開幕し、私は見上げるようにして演目をみていた。
涙が止まらない。変な人におもわれないように、鼻水などは我慢したけど、涙はポロポロポロポロこぼれてくる。
席が前で顔を上げて見るから、涙が溢れないように抵抗する。それでも目に涙は溜まり、ポロ、ポロっと頬をつたう。

この国が好き。この文化が好き。
もっといたい。もっともっとここのことを知りたい。

思えば思うほど、涙はとまらない。

そして、感動的な音楽に包まれつつ私の夢がどんどん遠ざかり消えていくのを、心の中で眺めていた。

でも、、、まだ一回応募できるし。
次当たる。きっとそう。

そう思って、立ち直ろうとした。


でも、涙は止まらなかった。

プロポーズまであと444日

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