121,お嬢様は、勘がよろしくて。
イタリア人のロベルタがロンドンを発つまでに、一度でもご飯に行けたらなぁと思っていた。
ついでにシルビアも。
私は、普段から人を何かに誘って一緒に行くことをしない。
・誘って返事を待つが面倒
・もし相手の都合が悪くて、後日変更になった場合の予定調節が嫌
・誘われた側は本当は行きたくないけど、偽ってまで「行きたい。」と言わせる可能性がゼロではないので可哀想
・どこかに行く時は基本的に午前中用事を済ませたいので、午後からその人のために時間を割くのが嫌。
などなど。。。
といろんな理由があって、とにかく一人のほうが効率もいいし合理的。
なんだけど、珍しくロベルタとシルビアとそして先生のマリオと一緒にごはんに行きたかった。
で、住んでる近くのパブでMODSロックイベントがあるそうでそれに誘ってみた。
シルビアもロベルタもMODSについて何にも知らない。
でもPUBだし、ライブだから会話に困ってもなんとかなる。ということで誘った。
すぐにマリオから行く!!との返事が。
シルビアも、ロベルタも後を追って、行く!!との返事。
そのライブ当日、夜6時から現地集合。
でもね、マリオ以外の2人はイタリア人。まず時間通りに来ないでしょ。
と鷹を括って、6時10分くらいに行くと、もうシルビアが来てた笑!!
「はやいね、待った?」
「お腹ぺこぺこで早くきちゃった。」
可愛いコートを着てて、素敵だった。ZARAで買ったそう。
シルビアはいつもおしゃれだった。
すぐに、食べ物をオーダーをしようと店員さんを呼んで、注文をした。
けど、店員さんが頑張って英語を話そうとしている。。。
するとシルビアが、
「@%:AOT_&&^!!?」
とイタリア語で話しかけた。
で、突然シルビアと店員さんでイタリア談議がはじまり、二人爆笑してた。
「。。。いいなぁ。イタリア人やフランス人はきっと仕事見つけやすいだろうな。。」
しばらくすると、ロベルタが加わりマリオはもう少し遅くなるとのこと。
2人が、マリオと私は付き合ってるんじゃないかと聞いてきたり、そんな淡い女子トークをしてた。
ロベルタは、「マリオは多分、アンジーのこと好きだよ。いつも一緒にいるでしょ。アンジーがいるときはちょっと雰囲気が違うのもわかる」
と。
嬉しい反面、正直私もなんとなくでは気づいていた。
こちらからGOサインを出せば、もっと関係は深まるんだろうな。と。
「どうするの?アンジー?」
と、もはやまるで既に告白されたかのような質問。
もちろん女子たちのただの憶測でしかない。
いつのまにか英語で、こんな女子トークができて嬉しかった。
つづく
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