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さよなら、ありがとう古民家。- 移住三年目の引っ越し

6月の最後の土曜日に、約2年2ヶ月住んだ古民家から、同じ町内へと引っ越した。

移住から定住へ。

子どもたちのうち、特に繊細さんの上の子は「ずっと豊前がいい」と言っているし、何より自分もどっぷり豊前での暮らしがよくなってしまった。

長くこの地に住むために今回の引っ越しを決めた。

引っ越しと言ってもすぐ近くで、ご近所さんたちも組も変わらない。
近くに決めたのはご近所さんとの関係にもよるものだ。

ただ「近いし、荷物もそんなにないし(←その時はそう思った)」と業者さんに頼まずの引越し作業はとてもとても大変だった。
業者さんの力は偉大と痛感。

引っ越しの日からまるまる一週間かかって荷物の移動に片付けや不用品処理、掃除が終わり、最後に不動産屋さんに退去の立会に来てもらった。

「何か生活に不便なことはありませんでしたか?」と聞かれ、虫が出たこととか、冬はとても寒かったこととかが浮かんだけど、不便かと言われたらそうは思わなかったので「いやー、特に何も」と答えてしまった。
本当にそう思ったから。

古民家の隙間は家が呼吸しているからか、匂いがこもらず、いつも清々しい空気だった。

引っ越し前後にやってきた建築関係の人からは「めちゃくちゃいい古民家ですね!屋根も落ちていないし、壁も崩れていないから、まだまだもちますよ」と言っていたし

古民家カフェをいつかしたいと言っている移住者の方にも古民家を見せたら「こんなところでカフェしたい」と言っていた。

そのことを不動産屋さんに伝えると

「えー、こんな感じのが町の人はいいんですね。自分たちと見るものが違うのかも。なるほど」と。

「意外なものです。あ、次の人も近いうちに入りそうですよ!」

と教えてくれた。

床の下は練炭を入れる炬燵がある板張りの部屋。
ここで本を読むのが好きだった。

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