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何もかもが男女前提な世の中


 

結婚式の出席はいつもわくわく、楽しみで、決まって最後の手紙では泣いてしまいます。

 

また、大学生の頃に結婚式場でバイトをしていたこともあり、今までたくさんの結婚式に触れてきました。

 

 

結婚式っていろんな進行があったり、テーブルクロスや会場全体の色使い、お花のチョイス、衣装のチョイス、ケーキのデザイン、2人のこだわりがふんだんに詰め込まれていて、結婚式を挙げる2人らしさが感じられて、主役だけじゃなくて、そこに集まるみんなが楽しめる時間であり、空間。

 

 

 

そんな私も、ついに結婚式を挙げる立場になる時がきました。

すごく嬉しいです。パートナーに感謝。

 

 

同性同士だからって、結婚式はしないっていう選択は私たちにはありませんでした。むしろ、結婚式をきっかけにもっともっとLGBTが広まったらいいなぁ〜って思っているので、盛大に挙げたいと思っています。

 

 

LGBTフレンドリーな結婚式場もありますが、私は思い出のある結婚式場一択だったので、見学に向かいました。

知り合いもいるため、事前に女性同士ということ、オープンにしていること、お互いの両親も知っていることなどは伝えていました。

 

 

提案してくださったテーマ、料理、スタッフの雰囲気、会場、やっぱりいいなぁと思えました。2人共大満足で終わり、無事契約をしてきました。

 

 

私たちの結婚式を通していろんな部分が変わってくれたらいいなぁとか、LGBTに関わらず結婚式を挙げてもいいなと思える人が現れたらいいなぁとか、私が大好きな結婚式場がもっともっと広まってほしいなぁとか、たくさんの小さな願いがあります。

なので今の率直な思いを自分自身が忘れないためにも形に残しておこうと思いました。(結婚式場へのクレームではありません…)

 

 

 

結婚式とか結婚って今の日本では当然なのかもしれませんが、、何もかもが男女前提なんですよね。

 

私自身、大学生の頃は男性とお付き合いしていましたし、LGBTに関する知識や認識もかなり低い人間でした。無知だったんですよね。
だから、数多くの結婚式に触れる中でもなんの疑問を抱くことなく過ごしてきました。

 

 

契約書類はすべて「新郎様」「新婦様」

婚姻届も「夫になる人」「妻になる人」

 

 

結婚式でも、向かって右側に新郎が立つ、エスコートは新郎がする、最後のあいさつは新郎、手紙は新婦、バージンロードの意味。


それぞれには様々な意味が込められていて、それはそれですごく大切で素敵です。ただ、すべてが男女前提っていう部分が、自分たちが同性同士だからもやっとするんだと思います。

 

 

私たちは比較的オープンにしているし、見学にいった結婚式場で今までに同性カップルが挙げていないこともわかった上で契約するつもりでしたし、契約書類を見て悲しい気持ちになるわけではなく、そうよねって思うだけでした。(スタッフの方々もその点は進んでいなくて…と説明をしてくれていました)

 

ただ、わかってはいながらも、心のどこかにもやっとしたものが残りました。

 

私たちのような人ばかりではなく、周囲に打ち明けられていない人もきっとまだまだたくさんいると思います。

そんな中でも結婚式を挙げたいと考える人、悩んでいる人も多くいると思います。

そんな方々が、この式場に来た時、スタッフや料理、会場の雰囲気、衣装、サービスをいいなと思ったとしても、ふと契約書を見て、やっぱり男女前提だよね、LGBTフレンドリーの式場に変えようかな、やっぱりやめようかなってなったら悲しいなぁと思ったんです。

すごく大好きな式場だからこそ、もったいないなぁって思ったんです。

 

かといって、契約書類の欄をどのように変える?っていう名案が浮かぶわけでもなく、なんともいえない感情になりました。

 

 

私たちの結婚式自体は、結婚式の常識をとっぱらって、私たちにしかできない私たちらしいカタチにできたらいいなぁと考えています。

 

 

 

過去に同性カップルやマイノリティーカップルが実際に式を挙げている式場、LGBTフレンドリーな式場も今は増えてきています。なので、せっかく都会にいるから、LGBTフレンドリーな式場はどうなのかな?って部分をこの機会に見にいってみようと思っています。(既に契約が決まってるので、見学にいく場所には後ろめたい気持ちもありますが...笑)
 

 

 マジョリティ側(多数)にいると当たり前すぎることがたくさんあって、

いざ、自分がマイノリティ側(少数)に立った時に、初めて気付けること、思うことってたくさんなんだなぁと改めて感じる出来事でした。


私は、同性のパートナーがいて性的マイノリティーです。

しかし、誰しも様々な場所、場面で、マジョリティ側(大衆)、マイノリティ側(少数)に立つことがあると思います。海外にでれば日本人の私たちはマイノリティですし、逆に日本にいて海外からくる観光客からすれば自分たちはマジョリティです。
海外旅行にいって、分かりづらいなぁ、不便だなぁと思う部分もそこにるマジョリティにとっては当たり前でなんの不便もないことがきっと多く存在すると思います。

今ある当たり前、前提、先入観を疑ったり、立場を変えて考えられる人


自分の価値観にとらわれず、新たな価値観をとりいれられる柔軟な人になりたいなぁと思います。


そして、多様な価値観や性が認められる世の中になったらいいなぁと思うし、


性的マイノリティも結婚を選べる世の中になってほしいなぁ〜。

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