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まだ結婚できない私たちの結婚式のはなし




結婚式ってやっぱりすっごくパワーがあって

たくさんの思いがつまっちょって

楽しく幸せなひとときなんやなぁとしみじみ。 




いつまでも余韻に浸れます。





これを読んでくださってる方はきっと私たちのことを知ってると思いますが、、、


私たちは女性同士の同性カップルです。


今の日本では婚姻関係になれない私たちですが、結婚式は挙げられます。   






そんな私たちの結婚式と思いのハナシ。




1人ひとりに手紙を書きながら、思い出を振り返ることができて、自分が今までたくさん支えられてきたんやなぁと改めて気付くことができて、ゲストとパートナーとの関係や思い出を知ることができて、準備は1番大変やったけどやってよかったなぁと思うウォールレター。


真っ白なキャンバスに


承認のサインの代わりにみなさんに色を乗せてもらい。
結婚証明書が完成。


人前式を選んだ私たち。


バージンロードは

新婦様の人生をあらわしてて、今まで育ててくれたお母さんに最後のお支度をしてもらい、お父さんと過去を振り返りながら新郎様のもとへ、一歩一歩進んでいく。

そんな意味が込められていて

当たり前のように、新郎は1人で入場、新婦はベールダウンの儀式があって、お父さんとバージンロードを歩く。



でも女性同士の私たちはどうしよう?
はたまた男性同士だったら?
男女であっても新郎もお父さんと歩きたいのでは?
いろんなことを考えました。


最終的に、カタチなんてない、
大切な人と歩く場所にしようと決めました。


お父さん、お母さん、きょうだい、、、。



私たちを今まで育て、支えてくれた、大切な人たちと手を繋いで歩くことなんて後にも先にもないかもしれなくて、かけがえのない時間になりました。


挙式は、集まってくださったみなさまの前で、誓いをたて承認をしていただく大切な場所。


改めてこれからの人生をふたりで支え合いながら過ごしていくんだなぁと身が引き締まる瞬間でした。

披露宴のはじめは、プロフィールブックを1人ひとりに手渡しで。


「ふたつの家族の幸せがぎゅっと詰まった、小さな本」 
という言葉に惹かれ、AIZU WEDDING さんで作りました。

今まで育ててくれたお母さんやお父さんにも協力してもらい、自分たちのこれまでとこれからの思いを綴りました。


これを見たみんながあたたかい気持ちになっていたらいいなぁ。

乾杯の挨拶はパートナーの元職場の上司に。

職種が違うから直属の上司ではないけれど、優しく、面白く、頼りになる人柄で、きっと親戚のおじさんみたいな存在だったんだろうなぁ。

私も職場で会った時はいつも気さくに話しかけてくれ、元気をもらっていました。

パートナーと出会って繋がることができた人脈に感謝しかありません。


これまでたくさんの人と関わり、支えられながら過ごしてきた私たち。

小学校、中学校、高校、専門学校、大学、社会人... 
それぞれの時間を共に過ごした人たちからの言葉は笑いあり、涙あり、懐かしい気持ちになった友人スピーチリレー。



中座は結婚式準備から結婚式当日まで大活躍の妹と。
パートナーのことを好きになった時、初めて相談したのが妹でした。

「どんな形であれおねーちゃんがいいと思う人は絶対いい人」

好きでいていいやって思えて、性別なんて気にすることないなって思えて、進むことができました。

パートナーを選んだのも女性同士で生きていくことを決めたのも私自身の意思ですが、間違いなくたくさん背中を押してくれました。

パートナーのことも私のことも大好きでいてくれてる妹。

頼りになって、親友のようななんでも話せる存在。


社会人になって、長年過ごした地元を離れ生活する中、知らず知らずのうちにたくさん支えられていた大好きな同期と再入場。

今は看護師を一旦辞めて違う道に進んだけど、看護師をしてよかったなぁと思えるひとつの理由はこの人たちと出会えたこと。

社会人になって、これからもずっと関わっていけたらいいなぁと思える存在がいることが幸せです。


パートナーも同じように友人と入場してくると思っていたら、映像が流れ、懐かしく思い出深い人たちからのビデオメッセージ。

結婚式が決まった当初から計画し、サプライズしてくれたパートナー。

素敵なプレゼントをありがとう。


当初はしない予定だったケーキセレモニー。

真っ白なケーキに、2人で1つの包丁ではなく

それぞれが手にした包丁でケーキ入刀


中からカラフルなM &Mが登場。


ケーキセレモニーがなんでやりたくないのか?という理由を丁寧に聞き、どうしたらできるのかを考え、アイデアをだしてくれたプランナーさんがいて、想像通りのケーキをカタチにしてくれたパティシエさんがいたから実現しました。




2人の夢の日本一周。

はじめに行く場所をゲストと一緒に楽しみながら決めたくてダーツの旅スタイル

福島県からスタートすることに。

農業を本格的にすることになり、日本一周の出発はもう少し先になりそうですが、必ず実現させます。

気長に待っていてください。




私たちが結婚式で1番大切にしたかった、最後の手紙。

2人とも今まで育ててくれた親への感謝は必ず伝えたいけど、手紙は泣いて読めなくなる姿しか想像できなかったので、ムービーにすることに。




私たちのことを当たり前のように受け入れ、お互いのパートナーをお互いの家族が迎え入れてくれたおかげで、今があります。


今も昔もたくさんたくさん支えてくれた家族。

自分にとって大切な家族に大切な人を認めてもらえることがこんなにも尊いことなんだなぁと実感。



私たちの想いが伝わっていればいいなぁ。

手紙とか最後の挨拶の後、しんみりしたまま退場したくなくて、最後に会場のすべての人が笑顔で終われる式にしたいなぁ。

そんな願いもあり、いつからか私たちのモチーフになったバナナを被って退場。






私たちが終始楽しむことができたのは

家族、先輩、友人、後輩、会場のスタッフの方々...

すべての人たちのおかげです。

ありがとうございました。







同姓同士だからといって結婚式を挙げない

という選択肢は元々なかったけれど

結婚式を終えて

やっぱり挙げてよかったなぁとしみじみ感じます。


オンラインで見てくださった方々も含めて

集まった人たちが創り出してくれた空間は


心地よく、あたたかいものでした。

私たちはこれからも自信をもって「かぞく」でいられます。




結婚に性別は関係ないってことをこれからの私たちの人生で証明していきます。



いつか私たちが法的にも「結婚」できる日がきますように。



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結婚式の思い出

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