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子育てしながら働く中で抱えていたもの。


私は、いわゆるバリキャリというものに憧れていました。

ですが、実際に産後職場復帰してみると、育児と仕事の両立のため朝5時に起きれない自分は、キッズラインの経沢さんのようにはなれない、と悟りました。
もちろん早起きだけが理由ではなくて、私が情熱をもって仕事をしても人事評価がついてくることがなく、あえなくバリキャリコースは諦めました。

仕事に熱を持てば楽しい反面、自分の経験や考えからくる意見が採用されないことは悔しかったし、複雑な感情に飲み込まれてしまいます。
ましてや時短勤務ともなれば、給与が減るが、通常の8時間勤務の人たちメインで進んでいく仕事のスピードに追い付こうと必死になると、時短勤務+残業が必要でした。
そんな中で、夫の給与が上がったことを知ると、自分の給与と比べてしまい決まって少し複雑な気持ちになりました。夫のことはとても尊敬しているし、職場での彼の仕事ぶりは同僚のころから変わらず尊敬し続けています。

でも、だとしても、私の人事評価ってこんなものなんだろうか、と考えずにはいられませんでした。

それでも夫が評価され稼いでくれることはありがたいのに、それを喜べない自分も嫌でした。次第に、私が子育て中に躍起になって仕事を頑張ることより、夫がもっと仕事を頑張れるように家事や育児の分担を減らすほうが、よほど全体効率としては良いのでは、と考えた時期もありました。


一方で、プライベートでも色々なハプニングが次々に続いた時期があり、出口の見えない苦悩を抱えることもありましたが、仕事に集中することで、それらを忘れることが出来た日々もありました。
それでも、仕事をやればやるほど、仕事での評価を求めてしまい、結局は報われないと感じる負のスパイラルに舞い戻るのでした。

転職も何度か考えたことがあります。

けれど育児が始まってからは、転職活動をする時間を作るのも一苦労ですし、ママがもつ転職先への条件は厳しいのです。
やりがいはあるか、時短勤務が可能か、給与は維持できるか、自分のキャリが活かせるか、有給日数は少なくないか、テレワークは可能か、など。

これらの条件に当てはまる企業があったしても、超有名な一部上場企業くらいのものです。そうなると、私の経歴とキャリアでは1次選考の書類審査で落とされました。私がママとして挑んだ転職活動は、唯一書類選考が通過したベンチャー企業の面接で、不合格をくらったことで幕を閉じました。

気が付くと、仕事に情熱を持つことから、だいぶ距離を置いて、淡々と会社に求められた業務を遂行していくことが、子育て期の自分にできるベストなんだと信じ仕事に励みました。

これまでを振り返ると、自分なりに色々な葛藤がありました。
この記事は、同じように葛藤を抱え奮闘する人たちに、
「私もあなたと一緒です!色々あるけど、がんばりましょう」と

共感とエールを送りたいのです。

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