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【#11】細かすぎて伝わらない「スナップバインディング」の進化

バタフライボードの福島です。

2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化のウラ側』を少しづつですが共有させて頂きます。

第11回目は、細かすぎて伝わらない「スナップバインディング」の進化です。

初代バタフライボードから採用している「スナップバインディング」はバージョンを重ねる毎にマイナーチェンジしながら進化してきました。今回の進化も自分なりにかなりこだわっているのですが、細かすぎで伝わらないかもしれませんが読んでいただければ嬉しいです。

スナップバインディングとは
極薄のレアアースマグネットを内蔵したページが、無極性化した磁力で連結する特許技術の新しいヒンジ構造です。

・引っ張るだけで簡単に着脱ができる
・裏表を意識せず使える
・何枚でも追加ができる
・存在感が無く、出っ張り無しに連結ができる

という特徴をもってます。

で、今回新たに進化させたポイントは、ページ側とカバー側に内蔵させるマグネットの形状や厚みを変えることで、以下の3つのメリットが得ることができました。

メリット1)
notesXを閉じた状態でページをカバー端面より内側にすることで、ページ端面を物理的に保護することに加え、全体的に均整のとれたバランスをとることができました。僅か1mmの凹ですが絶大な効果が出たと思っています。

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メリット2)
notesXを開らくとページ間にエッジ検出のカバーが真ん中に見える様にして、1ページでもエッジを検出しやすくすることができました。2ページ撮影の際は、左右のページを近づける事で隙間が埋まり外側でエッジ検出できるようになっています。
かなり細かい内容ですが、撮影の際のちょっとした認識ロスを改善し、デジタル化のハードルを下げています。

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ちなみに、notesやバタフライボードシリーズのユーザーさんのヒアリングでは、2ページを撮影してデジタル保存する割合より、1ページで撮影するケースが多いことが分かりました。。。

メリット3)
ページを分離する際にカバーを安定させる事と、着脱の際に僅かな磁力のラグ(遊び)を作る事で気持ちいい着脱性を実現しました。車のブレーキの様な効きはじめ時間を遅らせてる感じです。言葉にするのは難しいですが、とにかく癖になる気持ちよさにこだわりました。

画像4

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という事で、この3つのメリットを生み出すために、マグネットの形状や厚みを変えるという膨大な構造パラメータを地道に理論と試作と計測を繰返し最適値を求め、並行してコスト、作りやすさ、加工性というビジネスパラメータで最適解を導いていきました。

バタフライボードは “Hello, idea”® をコンセプトにアイデアに出会う道具を進化させ続けている会社です。

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