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【#03】サイズの決定プロセス

バタフライボードの福島です。

2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化の裏側』を少しづつですが共有させて頂きます。

第3回目は サイズの決定プロセス です。

圧倒的にたくさんのご要望を頂いた ”もっと大きいサイズが欲しい”

なぜ、ユーザーさんはそう思ったのか、見えない課題を顕在化させるべく自分なりに仮説を立てました。

自分の使い方を可視化してみると、私自身は常にnotesを持ち歩き、電車の中やカフェなど主に外出時に気づいた事や閃きをランダムにメモをしてストックしておき、必要に応じてじっくり考えられる場所で並び替えたり広げたりしながら過去のメモからアイデアに昇華さることを試みてます。ちなみに今回の新製品はnotesを使いアイデアを練り上げていきました。。。

もしかすると、メモ帳サイズという固定概念により、メモのストックからメモを熟考しアイデアに昇華させることへの心理的ハードルがあるのではないかという考えに至りました。

では、どこまで大きくすればメモの熟考サイズになるかは自分だけの検証では限界があるので、サイズ違いのプロトタイプを制作しユーザーさんに体験頂く事にしました。(快くご協力を頂いたユーザーさん、本当にありがとうございました!)

用意したサイズは、A4、B5、A5の3種類。サイズ感の傾向を掴むため、A4とA5をユーザーさんに1か月程ご利用頂きフィードバックを頂きました。

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フィードバックの方向性は総じて共通する内容でした。

notesの利用シーンは複数人でコミュニケーションをするツールというより、個人での利用をメインとして使ってるので、A4サイズまで大きくなると、ホワイトボード(バタフライボード2 A4)の方が使いやすい。
notesのサイズは普段のメモをスマホでスキャンするには使いやすいが、そこからまとめ作業を行うにはもう少し大きいサイズが望ましい。でもA4サイズまで大きくするとペンの太ささや筆記性を考える大きすぎて使いづらい
持ち歩きたくなる携帯性は維持したいので、A5サイズがギリギリ限界の大きさではないか。
notesを家やオフィスで広げて使えばメモをまとめることができるが、立ったままでも一枚でメモを俯瞰して見れる大きさがあるともっと使いやすい

これらより見えた方向性は 手の中に納まる最大の大きさ を実現すること。

という事で、A5近辺のサイズを調査すべく、国内外問わず30種類を超えるノート類を入手してフィジカルに筆記体験を行い徹底分析する事にしました。

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見えてきた結果は、A5サイズの横幅148mm では手のひらサイズではあるものの上手くホールドができずフィットしません。一方B6サイズの横幅128mm、リーガルパッド(ジュニア)の横幅127mmでは手を持てあます感じだったので、この中間幅の130~140mmがベストサイズと決定。

そこからさらに調査を進めるとドンピシャなサイズが世の中にありました。モレスキンのラージサイズ横幅134mm。確かに手の中に納まるフィット感があり、メモ帳という固定概念がなくなる大きさであることをという事を確信しました。

という事で、A5サイズの縦210mm と手の中に納まる 横134mm (既存のnotesに対し2倍の面積)のサイズでプロトタイプを制作し、さらなるフィールドテストを実施。並行して、最終設計の梱包仕様を視野に入れながら無駄を削ぎ落しサイズを決定していきました。

メモのストックも、メモの熟考も、いつでもどこでも一冊で完結するサイズ感が実現できたと思います。

つづく

バタフライボードは “Hello, idea”® をコンセプトにアイデアに出会う道具を進化させ続けている会社です。

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