見出し画像

わざわざ生のライブやフェスに行く理由

おれライブやフェスが大好きで、いつも年に10回とか20回くらいは普通に行ってたんだけど、最近世の中的になかなか行けないこともあって、ふとライブに対する気持ちやその魅力を書いてみたくなった。

「ライブなんてYouTubeで観れば良いじゃん」
「同じセットリストなら一度行けば十分でしょ」
「行ってみたいけどチケット取るの面倒だしまた今度でいいや」

...なんて人がいたら、ぜひ読んで欲しいなー。

目と耳だけじゃない。全身で感じるのがライブ

生で見るライブの一番の魅力は、目と耳に留まらず、五感全てで音楽を感じられること。最近ではブルーレイやYouTubeはもちろん、マルチアングル配信やVRなど色々な視聴体験が可能になってきた。だけどまだまだ五感をフルに使って体感する生のライブには足元にも及ばない。

腹に響く大音響、スピーカーから伝わる空気の振動、360度響き渡る大歓声、ファンの溢れる笑顔や涙、スターウォーズのようなレーザーライト...
ほんの数時間の中に非日常の感動が凝縮されている。

ライブ会場によっても楽しみ方は千差万別だ。大自然の野外フェスで楽しむ開放感も最高だし、タバコ臭い小さなライブハウスで酒のつまみに音楽を聴く時間もなかなか味わい深い。

そして何より、アーティストが発する言葉にはできないオーラ、その額に浮かぶ汗や息遣いのリアリティは、その場に足を運ばないと絶対に味わえない。

ライブは生モノ。同じライブはひとつもない

同じツアー、同じセットリストであっても、同じライブは1日たりとも存在しない。「セットリストが同じなら変わらないでしょ」なんて言う人は全くの的外れだ。

アーティストにもよるが、演奏のノリや音の出かた、各パートのアレンジなど、同じ曲であっても日によってその違いに驚かされる事がある。ツアーを重ねるうちにクオリティも上がるだろうし、バンドであればメンバー同士にしか分からない一瞬の演奏の駆け引きや鬩ぎ合いなども無数にあるだろう。
もちろん、座席が違えばステージの見え方も違うし、隣に居合わせる客によってもそのライブの印象がガラリと変わる。

細かいところだと、MCの内容も日によって違うことがあるし、場所が違えばその都市特有のエピソードなんかが聞けることもあるから楽しい。

いつか終わってしまうからこそ

例えば、今めちゃめちゃ尖っている20代の若手アーティストが、10年後も同じように尖っているかは分からない。

「昔は荒削りでも尖っててよかった」
「今の成熟した演奏の方が良い」

... なんて論争はファンの間でよくあるが、大切なのはどちらが良い悪いではなく、今が尖った状態であるとするなら、その状態は今しか観れないということ。

そして、アーティスト生命も有限だ。

おれの好きなアーティストの中には、まだまだ
ライブに行きたかったのに引退してしまった人もいれば、不慮の事故で亡くなってしまった人もいる。ネットでかっこいいアーティストを見つけて喜んだら、既に解散していて悔しい思いをしたこともあった。

何を言いたいかと言うと、いま自分が好きな現役アーティストがいるなら、こんなにラッキーなことはないということ。いま当たり前にライブ活動をしてくれているアーティストが、いつ観れなくなるかなんて誰にも分からない。

もっと言ってしまえば、自分自身の感性が変わって、いま夢中になっている音楽への熱が冷めてしまうかもしれない。そうなればもちろんライブにも行かないだろう。でも、もしそうなる前にライブに行っていれば、例えファンを辞めたとしても思い出にはずっと残っていたはず。そう考えるとすごく寂しいことだと思う。

最後に...

ずいぶん長々と書いてしまったけど、言いたいことはシンプル。

ライブは生モノ。同じライブは存在しない。いま自分の好きな現役アーティストがいるなら、それはとてもラッキーな事。先延ばしせず、迷わずライブやフェスに行こう!

早くコロナが落ち着きますように。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?