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これいいね! 11_試供品で狙い撃ち

お店のポイントカード、どのくらいお持ちですか?

全国展開してる有名なお店から、近所の小さいお店まで、本当にたくさんのポイントカードがあり、

私も、どうにかこうにか厳選して使用頻度の高いカードだけ財布の中に入れておくようにしています。

最近では、物理的にカードを発行するのではなく、スマホアプリにポイントを貯めたり使ったりする機能を持たせているものもありますね。

たまたま、私のスマホを見てみると、

ユニクロとか、

ケーズデンキとか、

ありました。

ケーズデンキは、「その場でズバット現金値引き」のお店なので、ポイントを貯めたり使ったりする機能はありませんが、その他、便利な機能をスマホアプリに搭載しています。

さて、そんなポイントカードですが、持っているとどんな良いことがあるのでしょうか。

やはり、貯めたポイントを支払いに利用したり、別のモノに変えたりして、何らかの利益を得られること、というのが一番でしょうか。

その他、会員だけにお伝えするお買い得情報やクーポンが得られる、というのもあるでしょう。

お誕生月に、特別にクーポンが送られてくるなんてことも珍しくなくなりました。

カードによっては、作成時に氏名・住所・電話番号・生年月日などなど、個人情報を登録するものもありますから、提供側からすれば、そんなことは簡単。

では、逆に、ポイントカードを発行してるお店のメリットは何でしょう?

ポイントカードを持っているお店のほうが来店してもらいやすくなる?

いえいえ、私の場合、先程の家電量販店の例で言えば、ケーズデンキの他、Joshin、EDION、ヤマダ電機、と合計4社の会員になっています。

だから、それが理由にはなりません。

であれば、何が一番の理由か?

恐らく、マーケティングの基本情報として利用するための、お客様の購買情報だと思います。

その情報が欲しいから。

誰が、いつ、どの店舗で、何を買ったのか?

そして、その「誰が」は、どのような属性情報を持つ人なのか?

このような情報が欲しいからこそ、ポイント(≒お金)を付与してまで、つまり、投資をしてまで、何とかお客様とつながろうとするのだと思います。

もちろん、そのような情報を保有しているからと言って、劇的な売上増にはつながりません。

そのような情報を、何らかの処理システムにかけて、はじめて、様々なことが見える。

そして、様々なことが見えたからと言って、劇的な売上増にはつながりません。

そのようにして見えたことに基いて、何らかの施策をうって、はじめて、可能性が高まる。

もっと言えば、可能性が高まったからと言って、劇的な売上増にはつながりません。

うった施策が功を奏したときにはじめて、「これで良かったんだ・・・」となる。

随分後になってからでないと評価できないこともたくさんあるでしょう。

そのくらい不安定なものだと思います。

でも、やっぱり大事な情報なんですね。

少しでも売上を増やしたい。そして、継続的にお客様に喜んでいただけるような、そんな商品やサービスを提供し続けたい。

だからこそ、いかにして購買につながる最初のステップである「認知」につなげていくか。

それが大事になるんでしょうね。

これ、見てのとおり、ギャッツビーの試供品。

中身はこんな感じ。

これ、その辺でもらったのではなく、ドラッグストアのスギ薬局から送られてきたもの。

スギ薬局の購買履歴から、

「この人に試供品を送れば、認知していただいて、試しに使っていただいて、『ええやん!買うか!』となってくれるのではないか。」

とセレクションされたのかもしれませんね。

だって、私は、ほとんどこれだから。

「ちょっと、使ってみてもらえませんかね?」と、お願いされたのかもしれませんね。

いつも使ってる「うるおいを守るディープモイスト洗顔料」に対して、

試供品は、「潤った心地よい肌に!」とか、「秋冬の乾燥のもとに!」ときてますから。

よく見てます。

まずは、とにかく会員にさえなってもらうことができれば、そして、一つでも二つでも商品を購入していただければ、

基礎情報が蓄積され、時間の経過とともにビッグデータとなり、

統計解析技術だけでなく、AI技術も利用すれば、これまで、人間の判断だけでは気づかなかったような傾向まで含めてクラスタリングしてくれる。

それで、また、新たな施策につながって、結果、新たな収益につながっていく。

そういう構図なんでしょうね。

そして、以前、Suicaの情報を他社に販売する件でJR東日本が炎上したことがありましたが、

今回送られてきたのは、あくまでもスギ薬局から、ということで、

もしかすると、マンダムは、スギ薬局に、

「こういう条件に該当するお客様に試供品の送付をお願いしたい。」

と依頼しただけで、実データは受け渡されていないのかもしれません。

もしこれが正しいとすると、ほんと、気を遣いながらも、みんな頑張ってますね。

最近、統計解析技術やAI技術については、本当に進歩が早い。

改めて勉強し直さないと、なんのこっちゃわからない人になってしまう。

これはまずい。

しかし、このあたりの技術的なお話しと、その技術を利用してもたらされる価値については、興味が尽きませんね。

本当にわくわくさせられる。

これいいね!

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