お金の不安【支出編③】保険の見直し
前回の続き。
保険を見直すにあたって色々なサイトや書籍を参考にしたが、結論から言って【保険は全部解約した】。
これまで僕が入っていた保険は以下のとおり。
(本人)
収入保障保険 6000円
終身医療保険 5500円
外貨建て変額保険 5500円
別途、住宅ローンに伴う団体信用保険に加入
(妻)
終身医療保険 5500円
外貨建て変額保険 5500円
(子ども)
外貨建て変額保険1人目用 10000円
外貨建て変額保険2人目用 5000円
(月額合計)
43000円
これを全部やめた。
細かい計算や数値を書くと長くなるので、ざっくりとやめた理由を書くと…
①保険と投資を分ける!
僕の場合、ドル建て生命保険で有名な某保険会社のセールスを鵜呑みにし、
43000円のうち25000円ぐらいを投資的な意味合いをもった外貨建て変額保険に加入していた。
ドル建て変額保険とは、保険会社が自分の代わりに資産運用してくれて20年後に解約すれば解約返戻金として投下したお金より多くのお金が戻ってきますよ、しかもアメリカの市場にドルで運用しているので、日本で運用するより良いですよという保険。
さらに運用だけじゃなくて保険としての機能もあるので契約者が死亡したら保険金が入ってくる可能性もありますよ、という内容。
ただし、元本保障はないので運用成績や円ドルの為替相場次第でマイナスになる可能性もある商品。
このような保険に加入している人は僕のまわりにもかなりいるし、世の中結構多いんじゃないかと思う。
子どもがいる人は学資保険代わりに加入しているかもしれない。
保険会社はこのような解約返戻金の表を使って説明してきたはずだ。
「毎月1万円ずつ20年間支払う場合、貯金だと240万円ですが、」
「変額保険の場合、利率3.0%運用できたとすると280万円になりますよ。」
「さらに死亡した場合は保険金が出るので安心です」
貯金するよりマシ!一挙両得!手間が省ける!
と思って僕も加入したのだが、あるサイトに書いてあった事実を目にして衝撃を受けた。
【毎月1万円を利率3.0%運用で20年後280万円はお得なのか?】
ん?お得じゃないの?
そのサイト曰く
楽天証券の積立シミュレーションで
将来もらえる額を計算してみるとわかるという…
月1万円、利率3.0%、20年運用、計算!
=約320万!
どういう事!?
これは調べてみるに、
保険会社が提示してきた額は、3%で運用したら【うちの保険の場合はこれぐらいの返戻金がありますよ】という表であって、
【利率3%で運用した額ではない】
という事らしい。
保険会社の返戻金の額だと、実際は1.5%で運用した時と同じぐらいの額みたい。
よって保険会社に1.5%もの手数料を取られていた事になる。
さすが百戦錬磨の保険セールスマン。
知識がないと向こうのペースに完全に飲みこまれてしまう。
自分は大丈夫だと勝手にタカを括っていたがご多分に漏れず術中にはまっていたようだ。
もし僕と同じような保険に入ってる方は是非以下のサイトで本来運用したらもらえる額を計算してみてほしい。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
いかに保険会社に手数料を取られていたか分かるはずだ。
②公的社会保険+団信。あとは貯金で十分!
保険を全て解約すると家計がすっきりする一方で将来の保障が薄くて大丈夫かな?と不安になったりもする。
そしてその不安を保険会社が見事に煽ってくるわけだ。
しかし、まず医療保険に関して言うと、
将来入院するかどうかなんてわからないし、最近は簡易な入院のケースが多い。
医療の進歩によってはがん治療の方法も変わっているかもしれない。
さらに、仮に医療費が高額になってしまったとしても、高額療養費制度という公的な保険制度のおかげで負担額の上限が決められているので、きちんと貯蓄をしていればカバーすることができる。
生命保険についても、
ローンを組んでいる場合は団信に入っているので何かあった場合は実質マンションが奥さんのものに。
さらに遺族年金もあるので、働きにでればなんとか暮らしていける。
確かに、将来の最悪のケースを考えるとキリがないが、その確率の低い不安を消すために現在の暮らしがマイナスになるというのは本末転倒だ。
保険に払っていた分は貯金するか、
積立NISAでの投資信託の定額購入に回そうと思う。
こちらは元本保証じゃないので万一減る可能性もあるが、それは保険会社が運用している場合も同じ。
仮に減ったとしても、少なくとも手数料が取られない分保険よりはマシだ。
というわけでまだ加入して2年ぐらいだったので傷が浅いうちにと思い、すぐに全て解約した。
ここ2年の運用益はすごく良かったので、結果的にプラマイゼロぐらいにはなったので一安心。
やめるなら今、というタイミングなのかも。
知らずに20年ぐらい加入し続けていたとしたらとんでもない額を損するところだったな…
でもでも、考えてみるとこれは不安だったからこそ着手し改善できたものだし、不安がなければ放置していた案件だ。
小さい事なんだけど、
「不安」が原動力になるのだとしたら、
そんなに悪いものではないと思うし、うまく付き合っていけばプラスに転じるものだと思う。
そんな事を書いてると、
なんとなくこのNOTEの方向性が決まってきた。
それは【不安】を軸にすること。
その不安が何なのか、
その不安をどう解消するのか、
包み隠さず書いていこうと思った。
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