卵巣がバカデカになったので手術する記録 2-3日目(手術当日〜)
やあやあ、なんやかんやありましたが入院まで漕ぎ着け、シャワーとか夕ごはんを済ませてnoteを書いて何度か中途覚醒しつつもうつらうつらして2日目を迎えることができました。いよいよ手術です!わーい!
昨日の夕ごはんを最後に絶食でお腹ぐーぐー…かと思いきや持ち前の食欲下方バグりで特につらいことがありません。
うそです。朝6:30に叩き起こされるなり体温やら血圧やらをバタバタと測定されたかと思いきや、横向きに転がされて肛門にブスリ、浣腸です。浣腸のヤバみは昨日の記事の通りなのですが、例に漏れず今日もヤバく絶叫脱糞をするのでした。
正確には、前半は浣腸液しか出ないので、いきなりブリブリブリとはならず、爆圧の水がドバシャアアアアア→腸がグイングイン→ギュルルルル→ブリッ…ブリブリブリッ→ギュルルルルルルルル→ビチ…ブリブリュリュビチビチ……みたいなのが5分くらい続きます。体感は50分くらいですが。せっかく顔洗ったのに汗だくです。全身から水が噴き出してるような感覚です。
わたしの手術は午後からなので、ゆっくり待ちます。これを書いたり、母親との面会を済ませたり、血栓防止のストッキングを穿いたりして過ごしました。わたしの前に手術された患者さんが隣の病床で、めちゃくちゃつらそうに帰ってきたのを気配で察し、やや震えました。
いざ手術!
担当の看護師さんと母親に連れ添われて手術室のある階にエレベーターで向かいます。ベッドに乗ってゴロゴロされるのではなく、普通に歩いて向かいます。ちょうど午後からの回が始まる時間帯だったのか手術室の入口が混雑していました。これでもかというほど本人確認をする都合上、前の患者さんとごっちゃにならないように離れて待ちます。
やっと手術室に入れる〜となったときに、入口で名前と生年月日と年齢と手術する部位を答えるのですが、オタクなのでめちゃくちゃドモりました。あと年齢を言うのがまあまあメンタル的につらいです。手術室に入ってからもやたらと本人確認がされます。さらに手術室の看護師さんや麻酔科の先生が次々と挨拶しにきましたが、一瞬で名前も顔も忘れました。そんな中主治医の先生を見つけて安心したりもしました。
手術台は固そうなイメージがありますが、実際に横たわってみると暖かいウォーターベッドみたいで、幅は狭いものの快適でした。上裸になったわたしに色んな人が色んな装置を付けまくっていきます。その都度「これは心電図のやつです」「これは脳波を見るやつ」など説明してくれて親切でした。
麻酔科の先生が「今とろとろになるオクスリ入れてるからじきにふわ〜っとしてくるよ、そのあと眠るオクスリを入れるよ」と説明してくれ「二段階なんっすね〜」などと返していたところまで覚えていますが、その直後に「眠るオクスリ」を入れられて意識を飛ばしたんだと思います。アーメン。
手術後
「焼豚さーん、聞こえますかー。聞こえたら頷いてください」「ヴンヴン」「深呼吸してください」「ヴァーーーーー」このやりとりをしてやっと喉にブッ刺さった管が抜かれます。これがめちゃくちゃ気持ち悪いので意識飛んでるうちに抜いてくれよと思うのですが、自発呼吸を確認しないと抜けない決まりなのだそうです。
前回の全身麻酔では起きた直後にゲロゲロのゲロになってしまいベッドの上でゲロぶちまけだったのですが、今回はそんな事故も起こらず、出口で待ち構えていた母親にサムズアップまでしてのけました。上出来だったと思います。
術後!
麻酔がとろとろに効いており(おそらくこのおかげでゲロ回避)、その後の記憶はほぼございません。Twitterに帰還ツイートできるまでめちゃくちゃ時間がかかりました。痛みとかそんなことよりとにかく麻酔のとろとろがヤバく、寝返りすら困難でした。介護されるかの如く、寝返りを手伝ってもらった記憶が朧げにあります。
また、普段家ではAirという高級マットレスを使っており「寝続けることによる不快」が一切ないのですが、病院のベッドは固く、寝続けることが困難になります。なのに麻酔でとろとろで動けないので、ケツと背中あたりがバキバキのバキで、端的に言って最悪でした。
大部屋あるあるの同居人問題として、わたしの向かいに生活音クソデカおばさんが居座っており、夜中も容赦ない生活音と咳払い(は仕方ない?)とため息(も仕方ない?)を垂れ流され続け、せっかくうつらうつらしていたのが途切れてブチ切れ、という不毛ムーブを繰り返していました。生活音クソデカおば、公共の場ではもう少し遠慮してくれよな!!!
管に繋がれて…
術前に2度浣腸をしたのはさておき、手術中にわたしの股には別のチューブが刺さっておりました。そう、尿カテです。手術を受けるにあたって一番の懸念と言っても過言ではなかった尿カテ……
実際に突っ込まれたのは麻酔後の意識ないときだったので突っ込まれるつらさはわかりませんでしたが、起きた瞬間から「股になんかおるぞ」という存在感を放ちまくっておりました。体勢を変えるたびに股の中身があっちこっちに引っ張られるようで、「何この感覚、知らない…♡」となっていました。うん、♡は余計ですね。
一刻も早く管を抜きたいのですが、管を抜くための条件が「トイレまで歩いて行けること」なのです。そりゃそうですよね。トイレに自力で行けないから尿カテで出してあげてるんだもん。
そうこうしている間にもベッド脇の袋にはわたしの尿が溜まり続けています。大抵の事象は「恥ずかしい」という感情の対象外なのですが、自分の尿がダイレクトに見え続けるというのは筆舌に尽くしがたい…羞恥というより…屈辱…??(尿カテで過ごしてるみなさん本当にすみません)。変態おじから「ほーら、ボクの前でおしっこして見せてよ、しー!」と言われてる女児の気分になるのです。(尿カテのみなさん本当にすみません)
というわけで、何が何でも立って歩いてトイレまで辿り着いてやりたかったのですが、麻酔の余波か疲れか、どうにも立ち上がれないのです。
・ベッドの頭部分を電動で起こして座る←できる
・身体の向きを変えて足を投げ出しベッドに座る←できるがフラフラ
・立ち上がる←完全に貧血の人みたいになり座り込む(唇が紫)(血圧も測れないほど低下)
そもそも隙あらば意識飛ばしているくらいとろとろなのに、いきなり立ち上がって歩けという方が無理なのかもしれませんが「気合い十分なのにこんなにもうまくいかないのか!」と絶望しまくったのは言うまでもありません。
しかも同じ手術を受けたと思しき隣人は歩行に成功して尿カテを抜かれているではありませんか!尚更悔しさがつのります。
看護師さんも「うーん、まだちょっと難しそうだネ…」と言ってどこかへ行ってしまい、ぐぬぬぬ…となりつつも布団に埋もれていく焼豚女。数時間の仮眠の後、鬼の自主練を行います。頭を起こす→ベッドに腰掛ける→立ち上がる→足踏みする、までできるようになったところでナーーースコーーール!!!「どうされましたか?」の問いに「おしっこの管を抜いてください!!!」と爆音で返答し、看護師さんに「ほら!立てる!歩ける!(踊れる!エアリアル!)」と見せつける、さながら女児でした。無事合格をもらい、ズリュンと管を抜かれると圧倒的爽快感!!!!自由を手にした瞬間でした。
それはそれとして腹が痛い
立ち上がり、歩けるようになった、ここまでで手術翌日の午前中を使いました。ここからどんどん回復に向かいはするのですが、とにかく腹が痛い。生理痛が10回分束になって襲ってくる感じです。手術の傷自体は本当に小さなもので、エッこれだけ!?って拍子抜けするほど。傷もそんなに痛くないのですが、ただただ腹の中身が痛い。
この日は母親の面会もあってメンタル的にもウオオオオオオオという奮い立たせ具合だったのですが、腹の痛さは隠すことができませんでした。歩くときは常に前屈み(勃起した男性がちんちんを庇うような感じ)で、摺り足でヨボヨボと歩きます。そもそもベッドから起き上がるのも、リクライニングで頭をぐいーんと上げなければ難しいくらいです。腹筋だけで起き上がるのはまず無理、ベッド両サイドの柵を掴んで腕力でウオオオオオオオとやれば起き上がれるかな……と完全にひ弱な豚になってしまいました。
ちなみに咳払いとかくしゃみとか瞬間的にお腹に力に入るやつも痛くて悶えます。鼻をかむのも一苦労だし、逆に鼻を啜るのも痛いです。何なんだこれ。何が痛いんだ一体……
立ち上がれない→立ち上がれるようになるまでの回復が驚異的すぎて余裕ぶってましたが、このハライタは術後2日目の今も同レベで続いているので無理そうです。泣く泣く7/2のリーガルリリー野音のチケットをリセールに出しました。おんおん…🥲
そんな感じで、今日は特段大きな変化もなく、腹が痛えなあ飯が不味いなあくらいで過ごしています。ベースとしてずっと麻酔疲れのようなものがありスマホも満足に触れないくらいだったのですが、それは改善されつつあります。「出会って4光年で合体」も読破できたので。ただ腹は痛い。
明日には病院追い出されるってマジ!?!?!!?!?無理なんだけど!!!!!となっていますが今晩爆睡して鬼の回復を遂げたいと思っています。対戦よろしくお願いします。
ゆかりの仲間のこれ↑が救いになっています。おすすめです。
つづく?
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