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うまいものはたくさん食べたほうがうまい

「美味しいものを少しだけ食べるのがいい」とかドヤ顔で言う人、いますよね。

そんなわけないだろ。美味しいものはたくさん食べたほうが幸せになるだろ。質より量じゃなくて、質も量も、だよ。

わたしはこういう考えの者です。

チビチビ食べる食材代表格のあん肝だって、輪切りにする前のロールで恵方巻きみたいに食べたい。ウニだって、ウニだけで口を満たしてみたい。量は正義だ。暴力的な正義だ。

そんなこんなで、ここ数日わたしはストレスに魘されてバカみたいに食っています。月初はストレスが多いので、まともな精神を保つためにはやむなしなのです。


一昨日は台湾まぜうどんからの追い飯をモリモリ食べました。

天かすかけ放題のうどん屋さんなので、追い飯に天かすをかけてカロリー増しできるのがポイントです。ピリ辛の追い飯に天かすのまろやかさとサクサクした食感が加わって楽しい。大好き。

やはり追い飯まで楽しんでこその台湾まぜ麺シリーズ。というより追い飯がうますぎて、追い飯を食べるために麺を食べている気すらする。炭水化物で腹を満たすと変な脳内麻薬が出てトリップできます。


昨日は二郎インスパイアでラーメンを食べました。

は〜〜〜うまそうですね。うまかったです実際。

初めて行く店舗なのでひよって麺少なめコールをしてしまいましたが全然足りなかったです。後悔後悔。

麺ヤサイブタスープを順番に(あるいは同時に)口に突っ込んでいってワシワシ食べるのが二郎系の醍醐味ですが、それができるのはやはり量があってのこと。後半「あれ?これ足りないんじゃね?」と思いながら勿体なさげにちまちま食べるのはなんか違うのです。

今回はまさにその「なんか違う」食べ方になってしまい、痛恨のミスです。でも、食べきれなくて残すのはもっと違うので、初めて行く店舗は仕方ないのです。次回から普通盛りにすればいいだけ。標準を合わせていきます。

無心にうまい食べ物をかきこむことは精神の救済です。

うまさと量どちらも必要なのです。

A5ランク和牛の霜降りを「おいしい〜♡でもこれってたくさん食べると胸焼けしちゃうから、足りないくらいがちょうどいい〜♡」とか言ってるうちは精神の救済には至りません。まあそんなこと言ってる人に精神の救済は必要ないのかもしれませんが・・・


そして、今日は有楽町の「ジャポネ」で大盛りのスパゲティを食べました。

ここはかなりお気に入りのお店で、銀座方面に用事があるたびに立ち寄ってはスパゲティを巻いています。

ジャポネ・・・その名前でググれば、それを愛する者たちの熱量高めな記事がワラワラ出てくるくらい信者の多いスパゲティ屋さん。お洒落なイタリアンとは違い、ぶっといスパゲティを和風の味付けでガシガシ炒めて作るB級感満載のお店です。

銀座インズ3という商業施設の中にありますが、カウンターオンリーで通路に面していて囲いすらなくて、駅の立ち食いそば屋さん(のれんなし)みたいな雰囲気です。一応椅子はあります。

量は、並350g・大盛り560g・横綱720g・(親方900g・理事長1100g)から選べます。親方と理事長はメニューには載っていません。スパゲティ屋さんにしては大盛りでとても良いです。

サラリーマンたちが横綱を頼んでみんなスパゲティを巻き巻きしています。店員さんが意外と優しく、殺伐としているようで居心地の良い空間です。

わたしはいつもひよって並を頼んでいたのですが、今日はどうにもむしゃくしゃして大盛りを頼みました。並でも満腹になることはなる(これで満足なんだと自分に言い聞かせながら食べる)のですが、ちまちま大切に食べるんじゃなくて無心にワシワシ食べたいなと思ったのです。精神の救済のためにもね。

食べきれないかもという不安もあったので、満腹中枢が腹のキャパに追いつく前に詰め込もうと最大速度で食べました。無心にスパゲティを巻きました。

ここでわたし、重要なことに気づいたのです。

並をちまちま食べるのとじゃ、美味しさの勢いが違う。

大盛りをガツガツ自分の本能に任せて食べると、美味しさの感度が明らかに高いのです。

どうやら、ペースを飛ばしすぎないように考えながら食べると、美味しさに100%集中できないようです。スマホをいじりながらご飯を食べるような感じと言えばいいでしょうか。

大事なのは、食べ物だけを見て、食べ物だけを感じること。五感の全てを食べ物に注ぐこと。脳みそで食べ物を味わう感じです。

ガツガツ食べるほうが美味しさを感じにくいようなイメージがありましたが、逆でした。ガツガツ食べると、強制的に全感覚を食べ物に振ることができるのですね。その結果、勢いのある美味しさがガツンと飛び込んでくる。

わたしは、精神の救済のためにたくさん食べているつもりでしたが、純粋にたくさん食べたほうが美味しいからたくさん食べていたのかもしれません。たくさん食べることそのものに意味があるのではなく、「量がたくさんある事実により、美味しさをより強く感じることができる」からたくさん食べる。


とにかく、おいしいものはたくさん食べたほうがいいんです。残量を気にせずに口に詰め込むほうが美味しさを感じやすいから。美味しさは勢い。

A5ランク和牛の霜降り肉も、胃もたれするまで食べるべきなのです。

ケンタッキーでは「とりの日パック」をひとりじめしてオリジナルチキン4個で胸焼けするべきなのです。

サブウェイだって2本でも3本でも買えばいい。

ミスドでオールドファッションを何個食べられるかチャレンジするのも楽しい。

わかりましたか?

これがわかると、食生活の幅が一気に広がりますよ。食べ物の楽しみ方が増えます。

みなさんもおいしいものをこれでもかというほど食べてみてくださいね。



おわり


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