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iPhoneの新機能「マインドフルネス」の最強の効果とは

Appleの創始者であるスティーブ・ジョブズは、このような言葉を残しました。

「私は毎朝、鏡の中の自分に向かって、『今日が人生最後の日だったとしたら、今日の予定をやりたいと思うだろうか』と問いかける。『ノー』の日が続いたら、何かを変えなければいけない」

この言葉の根底にあるのが、「今、ここ」に全ての意識を向けるマインドフルネス。 

iPhoneの標準アプリであるヘルスケアには、「アクティビティ」や「睡眠」に加えて「マインドフルネス」が実装されています。今回は、GoogleやFacebookなどが取り入れ、世界的に注目されているマインドフルネスの最強の効果とやり方について話していきます。

 

マインドフルネスとは

「マインドフルネス」とはマインド(=心)が、フル(=満ちた)ということ。つまり、心が満たされている状態です。

言い換えると、マインドフルネスとは「今、ここ」に全意識が向いている状態のことです。過去を振り返り後悔したり未来のことに不安を持つこともなく、ただ"今"に集中している状態です。

例えば、大好きなケーキを口いっぱいに入れている時、マインドフルな状態です。心がケーキに夢中になり、全意識を「食べる」という行為に向けています。ゲームやマンガに時間を忘れて没頭している時もマインドフルな状態と言えます。

 

マインドフルネス瞑想とは

マインドフルネスと聞いて、まず思い浮かぶのは瞑想です。マインドフルネス瞑想は「今、ここ」の状態、つまりマインドフルネスに入るための方法です。

呼吸を整え、瞑想をすることで、必然的に意識が一点に集中していきます。一点に集中することで「今、自分が存在している」という感覚を感じることができます。

 

「心の貧しさ」が横行する現在に融和する

社会が豊かになればなるほど、人の心は貧しくなるとはよく言われます。特にネット上での仮想空間が発達した今日、「自分が確かにここに存在している」という感覚はあいまいです。

瞑想は心の貧しさや虚しさを癒してくれる、シンプルで効果的な対処方法です。なにより「自分が今ここにしっかりと存在している」という確かな感覚を感じることができます。

  

瞑想をするメリット

瞑想の数えきれないほどある効果の中で、代表的なものを並べておきます。

●不安や恐怖を感じにくくなる
●記憶力が上がる
●冷静になる
●幸福を感じやすくなる
●自信が持てるようになる
●健康になる
●睡眠の質が上がる
●仕事の効率が上がる

科学的な効果は確かに魅力的です。
しかし、瞑想を行う最大のメリットは「自分が今ここに存在している」ことをリアルに感じられることです。

瞑想をすると単に気分が落ち着くだけではなく、自分が「確かにこの世界に存在しているんだ」と感じられます。安心感というかなんというか、言葉では表せない自然との調和を感じることができます。

 

瞑想による驚異的な効果の理由

瞑想がこれほどまでに効果がある理由は、「脳を休ませる」からです。

人はいつも雑念にとらわれて生活しています。
毎日、色々なことを考えては落ち込んだり苦しんだりしています。それで脳はとても疲れています。「脳の疲れ」は自分で気づくことができないので、しっかりケアしないとパフォーマンスが落ちていきます。

瞑想をすることで一点集中し、雑念を追い払うことができます。つまり、余計なことを考えない状態になります。これが脳にとっては最高の休息になります。

実際、瞑想を行うと睡眠が少なくても同じパフォーマンスを保てることが分かっています。瞑想はいわばミニ睡眠のような働きを持っていると推測されます。睡眠は動物にとって必要不可欠なので、それに準ずる効果がある瞑想は驚異的な方法なのです。

 

簡単で効果の高い瞑想法3選

①呼吸に意識を向ける瞑想

呼吸に意識を向ける瞑想は簡単で効果が高く、いつでもどこでもできるおすすめの方法です。

「息を吐く時に呼吸を意識する」ことだけを実行するという、とてもシンプルな方法です。吸うときは何も考えず、息を吐く時のみ意識してください。意識しにくい人は、吐く時に「吐いている」と心の中でつぶやきましょう。こうすることで呼吸を意識に上げやすくなります。

この瞑想法を行う時間は1日に5分〜10分で大丈夫です。
それも難しい人は1日にひと息だけでもやってみてください。
重要なのは継続することです。そのために極限までシンプルであることが必要です。

 

②物に意識を向ける瞑想

2つ目の方法は、物に意識を集中させるというものです。これもどこでも気軽に行うことができるのでおすすめです。

例えば、「ペンをひたすら観察する」するといった要領です。
ペンがない人は他のものでも構いません。時間は30秒〜1分でやってみてください。ペンのデザイン、色、形などをよく見てください。
電車内であれば、つり輪やドア、椅子などなんでもいいので1つターゲットを決めて、この「物に意識を向ける瞑想」をやってみてください。

 

③何も考えない (瞑想すらしない)

瞑想の目指すところは、「何も考えないこと」です。

瞑想の基本は呼吸です。呼吸に集中し、それ以外の思考を遮断します。こう言うとかっこ良いですが、何も考えないということです。

「瞑想はぼーっとすることじゃないんだ!悟りを開くために云々・・・」とクレームが聞こえてきそうですが、釈迦以外の人は悟りを開くことは出来ません。
なので結局は「瞑想によって何も考えないようにする」か「ぼーっとして何も考えないところを目指すのか」しかないのです。 

重要なことは、一点集中し雑念を追い払うこと。

そして、脳を休ませることです。

 

最後に。。。

瞑想をすると、脳の形自体が変わります。

しかも嬉しいことに、形が変わるのは脳の中の恐怖を感じる「扁桃体」という部位です。扁桃体はいわば警報機の役割を果たしており、人に恐怖や不安を感じさせる役割を果たしています。

扁桃体の働きが適切であれば、人は上手く危険を回避することができます。これが過剰に働いてしまうと常に焦燥感や不安を感じることになり、日常生活に支障が出るようになります。

「自分は不安を感じやすい」と思っている人は、扁桃体の働きが過剰になってしまっている可能性があります。

しかし、瞑想をすればこの扁桃体の体積が小さくなり、恐怖や不安を感じにくくなります。それと同時に「帯状回」と呼ばれる感情をコントロールする脳の部位は大きくなります。そのため、感情コントロール力が高くなり、不安は感じにくくなるという理想的な脳の状態になります。

 

ぜひ今日から瞑想を取り入れて、マインドフルな生活を送ってみよう。

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