サポートがしたいという志望動機
管理職一歩手前になってから、部署の採用面接に参加することが多くなった。
これがなかなか難しくって、採用してみても、うーん、みたいなことも多い。もちろん自分だけで意思決定をしているわけではないので、わたしだけの責任でないにしろ、もう少し、人の能力を見る目を養うためのノウハウを自分に貯める必要性を感じている。
(結局、働かせてみるまで分からないんだよ、と、今までの上司たちも口々に言っていたけれど、私はそう言い切ってしまうにはまだまだ場数が足りないので、そうは言えない立場なのである。)
そんな状態の私ではあるが、数少ない経験の中で、これはダメな地雷ワードだな、と思ったものがある。それが、履歴書に書いてある志望動機で、「(間接部門から)事業をサポートしたい」「昔からサポートするのが好きで…」というものだ。ちなみに、だいたい、女が使う。
一見謙虚で健気なフレーズだが、要は自分は責任を取るような仕事はしたくない(し、できもしない)、リーダーシップがなく、言われたことだけを粛々とやっていたいです、ということをきれいに言っただけの言葉だということに、ようやく気付いた。しかも、本当はサポートすることさえ好きでも得意でもなく、(基幹業務でなく)補助業務しかできません、ということを暴露している言葉でもあるのだった。
コーポレート部門などの間接部門で働いていると、サポート大好き女の応募率はかなり多く、そういう人の中に優秀な人がいたことはまずない。間接部門であっても、持ち場で踏ん張っている人は、その自分の仕事を「サポート」などという生ぬるい言葉では絶対に表現しないからなぁ、などと感じる今日この頃であった。
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