見出し画像

福島原発ルポ ~トリチウム水排水直前!?インフルエンサーツアー~

前半無料公開中!
旅行記風味で肩の力を抜いて読めます。


~政治と科学と復興の狭間で揺れる福島にて見た現実、
そして未来~


いきさつ

先日、Twitterを見ていたら…知り合いのはるかさん(@dandan001)のツイートで福島第一原発の視察ツアーのことを知りました。
Peatixのページは締め切り後ロックされてしまったため掲載出来ませんが、どうやら資源エネルギー庁主催のALPS処理施設認知を図るためのイベントのようです。
処理水であるトリチウム水とは一体何なのか、水俣の記憶を学校にてさんざん叩き込まれ地元民知識として第五福竜丸事件の原子マグロ騒動を片鱗も含め(私の世代は当時からずいぶん経過しているのに親がマグロに気を付けていた)感じていた私は、一考の後応募したのでした。

出発に先立って

所属している秋葉原ロボット部のDiscordにて、ガイガーカウンターを河野総統からお借りすることとなり
急遽送ってもらうのが決まったのが
ロボット部2023年6月定例会の話でした。
しかし残念ながら間に合わず。
(後日有効活用させていただきました)
…レターパックプラス使えない…陰謀か…?

ガイガーカウンターBR-9C 中国製だがちゃんと動作する。

費用について

ツアー自体は2日間、福島駅前に朝集合して貸し切りバスにて福島第一原発を視察して周辺に立ち寄りつつ現地ホテルに宿泊。原子力災害伝承館と災害遺構を視察し福島駅前にて解散というものです。
福島駅までの交通費等は実費、それ以降の交通費と宿泊費は資源エネルギー庁の費用負担とのことでした。宿泊先の食堂に「インフルエンサー御一行様」と紙が貼られていたため、どうやら
「ALPS処理水放出を理解してもらうためにネット発信できる者を集めて現地視察を通じ情報発信してもらうツアー」
であるようです。もちろんこのルポも同行した経産省官僚の方に話して許可をとって書いております。

前乗りしました。

集合時間が朝なので始発で行けばギリギリ間に合いますが、絶対トラブルが発生するという謎の自信(こら)があったため、JRダイナミックレールパック(長い)を使用し前乗りをすることにしました。
これは新幹線往復切符と現地宿泊を組み合わせたJR東日本の企画商品で、なんと新幹線往復とそれほど変わらない価格でいけました。本当はぷらっとこだまみたいなものを使いたかったのですが、あれはJR東海だけなのですね…
高速バスも安い席がなくなっていたので断念。

いざ福島へ

新幹線に乗るのは久しぶりで、万年金欠の私は謎のセレブ感を感じてしまいます。
やまびことつばさが連結されているのを見てわくわくするのはメカ好きの性でしょうか

福島駅にて切り離されるらしい

この時空は、まだ平和でした。

しかし、この時からは想像もできない波乱があるのを私はまだ知る由もなかったのです…

車内で一人乾杯する余裕はあった

隣も空いてましたし。

福島に到着

てっきり駅にでかでかと線量表示でもあるのかと思っていましたが、そんなものはありませんでした。
少し離れた古いビジネスホテルにて前乗り宿泊します。

駅前の向かいにあるビルは工事中だった。

福島に来たら、まずはラーメン

福島ブラックとのことでしたが、乱切りな麺の食感が面白く、富山ブラックほど強くない醬油味が染みていました。

メンマがやたら入っている

そしてまさかのなみえ焼きそば

ビジネスホテルに宿泊した翌朝、バイキング軽食サービスを利用したらなんと!なみえ焼きそばが!
回鍋肉もありボリューム満点な朝食でした。
ダイナミックレールパックのおまけ宿泊にしては豪華です!

左は回鍋肉丼にしたもの

ここからがツアーの始まり

福島駅前にて待機していた貸し切りバスに乗り込み、いざツアーの始まり!
しかしバスに乗り込むとき奥から着席を邪魔する者が
どうやら仲間内でバスの前席を固めたい様子。この仲間は政治サークルのようでした。

席に双葉町のパンフレットがあった

さて、出発?

席は自由席とのことでしたが、出発直前にユーチューバーが駆け込みで、他にも空いている席があるのに一人参加の自分の横に陣取り、向かいの知り合いと談笑しています…
その知り合いの席の横、空いてますよ…

車窓から

福島駅と目的地

左上の福島市と書いてある辺りが福島駅
右下の赤ピンが今回の目的地、福島第一原発です。
結構距離、ありますね…鉄道もなかなかない…

横に線路がない…

ここからは車窓です

高速道路に乗るため画像がぶれることをご容赦ください。
民家もありますが草の生えた未利用地が広がります。

青い空 白い雲

公共施設もコンビニもありますが

土曜日なのに人通りは少なく車通りも少ないです。

右にコンビニがある

土嚢なのか除染残土なのか

わからない黒いフレコンバッグが時々見られます。

車窓のためブレていて失礼

生い茂る緑と水の張った田んぼ

木が生い茂っているが普通の地方風景
まさに農村

道の駅と規制看板、動物注意

中央手前は規制区域の看板
右に見切れているのが動物注意の看板 動物は見かけなかった

青い空と茂る緑、畑と未利用地

ここにあったであろうものは既に埋もれている?
畑の手前は雑草の生えた未利用地

巣作りする燕と一面のソーラーパネル

燕は元気に飛び回っていた
福島でもソーラーパネルは増えているようだ

さくらモールとみおかにて食事休憩

ここはスーパーやドラッグストア、フードコートがあり地域の人たちで賑わっていました。
ここで飲料の補給と昼食をとります。

地元の方で賑わっていた それまで人影を見なかったので対比が印象的だった

づけ丼580円

東京で食べるのと比べてとろける味わい。そしてみそ汁の出汁が貝のおだし!
ラーメンだったらスープが美味しかったと思う。

前乗りでラーメン食べたせいか別のものを選んだ

東京電力廃炉資料館

さくらモールとみおかの向かいにある東京電力廃炉資料館。
もとは原発をアピールするための地元施設で洋館風の建物や遊具があるのはそのためです。

東日本大震災以前よりある施設だが廃炉によりリニューアル

ここから先は原子力施設

ここから先は

1,492字 / 5画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?