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認知行動療法の土台にもなったABC理論について。自身の感情にしっかりと向き合う。

こんにちは事業計画研究所です。

最近はメンタルヘルス関連の記事をたくさん投稿してるのですが、
本日も関連記事となります。

みなさんABC理論ってご存知でしょうか?
医療の世界では、認知行動療法の土台となったといわれている理論です。

本日はそんなABC理論について記載していこうと思います。
良ければ最後までご覧ください。




ABC理論とは?


ある種の出来事は、その事象自体で感情や結果が生まれるのではなく、
事象に対して抱く思考や考え方によって生まれるという理論です。

それぞれの過程の頭文字を取ってA→B→C理論といわれています。
現在はABC分析にDEを加えたABCDE分析という理論も存在します。

A:出来事・事象【Activating events】
B:信念・考え方・思考【Belief】
C:感情・行動・結果【Consequences】

D:反論【Dispute】
E:Dによる効果【Effect】

DはBの思考に対する反論や客観的思考などと表現されます。
本論は特にB→Cが重要ですので、Aは省略して記載したいと思います。

それでは、それぞれについて記載いたします。

出来事によらず、【信念・思考】によって感情や結果が生まれるのであれば、Bをうまく回してあげればいいよねって事です。



B:信念・考え方・思考【Belief】
C:感情・行動・結果【Consequences】


いわゆる、自身の性格特有の考え方であったり、信念です。
これは合理的な信念と非合理な信念に分けられると言われています。

人間は幼少期から思春期にかけて、家庭環境や周りの人間の影響を受けながら基本的な信念・考え方を形成するといわれています。
社会に出てからも、会社や社会に影響を受けて無意識に形成された考え方を元に行動するようになります。

合理的・非合理な信念とはそういった環境や社会で形成された
合理的=ポジティブ、非合理=ネガティブな思い込みや考え方と思って頂ければわかりやすいと思います。

この非合理な信念(≒ネガティブ思考)を正しい軌道に修正して、健全な形に戻そうというのがABC(DE)理論です。

非合理な信念として一例をあげておきます。

  • 「~しなければならない」という思い込み
    →事実に基づいていないにも関わらずそうあるべきと決めつけてしまう

  • 「自分を卑下する」ような思い込み
    →自分の容姿はブサイクだ。人から笑われているようだと感じる。
    →自分はできの悪いクズだ。etc…..

  • 「世の中何もかもダメだ」という悲観的思想

  • 「もう我慢できない」という思い込み

こういったような思考・信念がマイナスの感情を生む要因となっています。

「~~するべきだ」・「~~するのが当たり前」・「当然~~だ」というようなフレーズを口にすることが多い人は、こういった不合理な信念に自分自身が捕らわれている可能性が高いかもしれません。

自身の思想・理念でしか物事を判断できず、事実に基づいた思考ができないため、どんどん(-)の感情に寄っていってしまうわけです。

うつ病などはこの不合理な信念に捕らわれてしまい、そのような考え方しかできなくなってしまった状態のことを言います。

こういった自身の信念に捕らわれてしまった人たちを治療するために考えられたのが認知行動療法というわけです。

また、認知のゆがみをテスト形式で測定する事もできるので、良ければ試してみてください。

※医学的な正確性は調べておりませんので、面白半分くらいでお試し下さい。



D:反論【Dispute】
E:Dによる効果【Effect】

上記で述べた不合理な信念に修正を加えて、新たな感情・結果を生み出さんとして追加された考え方です。


今抱いた思考は事実なのか?違う捉え方はできないのか?という別の切り口から考えを広げてみるという理論です。

しかし、1点注意したいのがネガティブ思考をポジティブ思考に切り替えるというわけではないと考えています。
※そういった書き方で解説されてる方もいます。

不合理な信念とは事実に即しない思考や信念・思い込みですので、
事実に即した思考の末に、ネガティブな感情が溢れてしまうこともあるのは当然だと思います。


まとめ

不合理な信念に捕らわれないためには、何よりも自身の思い込みや思考の癖をしっかり自身で見つめなおす必要があります。

全てを前向きに明るくとらえる必要はなく、心のバランスを測りながらうまく付き合っていくことが一番良いと思います。

自分の思考から自分では抜け出せない方も、一歩勇気を出して他者の力を借りてみてはいかがでしょうか。




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