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”NFT×メタバース”で世界が変わる⁉

こんにちは。事業計画研究所です。

本日も「NFTの教科書」天羽健介/増田雅史(朝日新聞出版)の所感をレポートしていきます。

前回は、「”NFT×アート”がつくる新たな可能性」について話してきました。

今回は、「”NFT×メタバース”が生み出す未来社会」というテーマで話をしていきます。

メタバースとは?

メタバースとは、SF作家であるニール・スティーブンスンによる造語が由来であるとされ、「インターネット上に構築された仮想の三次元空間でアバターなどを用いて接する環境」とされています。

現在のメタバースには大きく2つのタイプに分けられ、VRChatやFortniteのような「完全な仮想空間」とポケモンGOなどの「現実空間内包型」といえます。

「現実空間内包型」はミラーワールドやデジタルツインとも呼ばれており、仮想空間型と大きく異なるのは、現実空間も仮想空間ととらえることにあります。

現実世界もひとつの仮想世界「バース」ととらえ、バーチャルな仮想空間とリアルな現実世界が共存する世界です。

メタバースと呼ばれるためには?

それでは、何をもって「メタバース」という言葉を当てはめればいいのでしょうか?

メタバースに精通しているアメリカのベンチャー投資家であるマシュー・ポール氏によるメタバースの必須条件は7つ挙げられています。

上の7つの条件を満たす状態のことをメタバースとし、よく想像されるヘッドセットをかぶってVRワールドで活動しているだけではメタバースと呼ばないことが分かります。

概念自体が時間とともに拡張され、現実世界を仮想化したものやそれらを包括したインターネットエコノミーのことをメタバースと呼ぶことが増えています。

NFTの出現によるメタバースの変化

現在多くのメタバースが存在していますが、その多くは「クローズドメタバース」と呼ばれるジャンルに分類されます。

例として、Fortniteやどうぶつの森、Minecraftなどのクラフトゲーム系のメタバースを考えます。ちなみにこれらは現実世界は内包されないため、完全仮想型のメタバースと考えられます。

ゲームの中で手に入れたアイテムはゲーム内通貨に換えることは可能であっても、他のゲームで使ったり他のゲームの通貨に換えることはできません。

しかし、この当たり前とも思えることが、NFTの登場によって変わろうとしているのです。それが「オープンメタバース」と呼ばれる新しい概念です。

NFTがつくる新しいメタバースの世界

NFTによって、複製可能だったデジタルデータも唯一無二のものとして判別できるようになり、デジタルデータはより現実の物質に近い存在となりました。

NFTはメタバースにとって次のような重要な要素を持っています。

①価値の希少性の担保
②アプリケーションを越えて所有し行使できること
③実質的な価値を持つこと

特に②のポータビリティ(可搬性、移植性、携帯性)が大きな影響を与えており、これはプラットフォームを越えてデジタルアイテムを持ち越せることを意味します。

簡単に2つのゲームの世界を考えてみましょう。
これは、1つのゲームで入手したアイテムをもう一つのゲームでも使えるということを意味するのです。

今までのメタバースでは、その世界で購入したものはその世界でしか利用することができませんでしたが、NFTの登場により、別のメタバースでも利用することができるようになる可能性が生まれているのです。

まとめ

今回は「”NFT×メタバース”が生み出す未来社会」というテーマで話をしてきました。

メタバースの話が中心になってしまいましたが、NFTがメタバースにもたらしている影響力の大きさは計り知れないものがあります。

今後間違いなく世界中の注目を集めるであろうメタバース市場にもNFTは大きく関わっており、現実世界と仮想世界、仮想世界と別の仮想世界をつなぐツールとして大きな役割を果たすものと考えられます。

すでに様々なジャンルで”NFT×メタバース”は始まっており、最新のニュースをチェックするだけでもあらゆる試みがスタートしています。

次回は今回の話をより具体例を挙げて深めていこうと思います。

次回作をお待ちください!



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