【勝手に分析】人気企画第3弾!!美容・エステサロン業界の未来は?
こんにちは、事業計画研究所です。
本日は、第3回目となる【勝手に分析シリーズ】と題してエステティック市場について考えてみたいと思います。
筆者も副業の一環として、エステサロン経営に携わっており業界動向には注力しております。
これまでの勝手に分析シリーズはこちらから!
エステティック市場について
【市場規模】
業界全体の市場規模は年々減少傾向にあり、新型コロナウウィルス等の巣篭もり需要の増加がエステティック市場にも打撃を与えていました。
2022年度はコロナ収束の道筋も見えて昨年度比でプラスになると予想されています。
特に近年は企業の集約化が進んでおり、中小規模サロンの大手企業による買収などが積極的に行われております。
【新規参入】
新規開業に関しては、参入障壁の低さからレッドオーシャンといわれています。
専門資格が多数あるにもかかわらず、無資格でも開業できてしまうことが参入障壁をさげている要因になっています。
そして、一年以内に閉業を余儀なくされる企業が70%程度いるといわれており、新規参入は難しい業種であるといえます。
【人手、人材】
業界動向や新規参入の難しさからエステティックの道へ進む若者が年々減少していることも大きな問題になりつつあります。
特に、エステティシャンは都市部に集中しているため地方での人材不足がで始めています。
男女別にみるエステサロン利用による意識の違い
男女別にサロン選びの際、重要視しているポイントの違いについて調べてみました。
両者ともクチコミを最重視する傾向が強く、特に男性にその傾向が強く出ているという結果になっております。
興味深い項目として、料金面に顕著な違いがでています。
女性は、料金体系が明確でリーズナブルな思考が強い傾向にありますが
男性は料金よりも自分に合った施術であるか、いわゆる質を重視する傾向にあります。
※男性
男性の方は思い当たる節があるかもしれませんが、「どうせやるなら良いものを使いたい」という意識はないでしょうか?
エステティックに関しては、美容意識が高い男性が通うのでこういった意識は根強いものと考えられます。
※女性
子育てや仕事のすきま、ちょっとしたご褒美にと通う方が多いと予想されます。
いわゆるライト層が男性よりも多いことが統計の違いにでているものと予想できます。
SWOT分析にかけてみる
エステ市場をSWOT分析で考えてみます。全ての企業に当てはまるわけではないので、ご了承くださいませ。
S(強み)
・専門資格を有することで差別化を図ることができる
・男性の美容意識が向上しつつあり、エステ業界への追い風になる見通し
W(弱み)
・参入障壁が低く、競合が多い
・単回使用の来店では、安定した収益が見込めない
O(機会)
・他資格と組み合わせて差別化を図る
・オンライン販売による物販の拡大
・InstgramなどのSNSを活用したブランディング
T(脅威)
・大手企業による低価格競走
・将来の人材不足の懸念
クロス分析にかけてみる
1.「強み」×「機会」(積極的戦略)
競合企業が多いため、ブランディング・差別化に注力していく必要がある。
特に近年は医療業界との組み合わせで差別化を図るケースも少なくない。
世間の総合的な美容意識の高まりにも対応するため、オンラインによるEC販路はかかせない事業であるといえる。
・美容外科×エステサロン
より専門性の高い施術とプランで差別化を図るケース。価格帯も大手より高く設定されるため、市場のヘビー層を囲うような企業体質となる。
・美容成分に関する知見に詳しい薬剤師
美容成分に関する資格を有する薬剤師と事業を行うことで、EC販売や施術内容に関する美容成分に厚みが増す。
また、薬剤師を有することで化粧品製造販売、化粧品販売の資格を取得できるため自社化粧品の開発も可能となる。(実際はOEMが多い)
2.「強み」×「脅威」(差別化)
個人サロンでは特に、大手との価格競争に巻き込まれないことに最大限注力すべきであると考える。
「価格が安い→回転率が高くないと経営できない→人手がいないと回らない→人件費がかさむ」
このような悪循環に陥ってしまうケースが少なくないと感じる。
➡︎ニッチな需要に対応して、価格競争はせずにサービス・施術面での差別化を図る。
3.「弱み」×「機会」(段階的戦略)
ブランディングに関しては、SNSを活用して美容に関する情報発信をしていく必要がある。
施術内容の良し悪しにかかわらず、「競合が多い=認知されづらい」状況を打開していく必要がある。
また、EC販路の開拓に注力すべきであると考える。
客単価の高い利益設定を行なって、1日2組くれば利益がでるような経営になれば人件費をカサ増しせずともEC販売にも取り組んでいけるのでは。
4.「弱み」×「脅威」(脅威回避)
価格サービス面は安く下げすぎないことが何より重要であると思われる。
いわゆる人気商売という側面も強い業種であるため、幅広い年齢層ではなく「30−40代の女性」などと、細かくペルソナを設定したブランディング・差別化が必要になると感じる。
本日はここまで!
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