見出し画像

#2「ヒトが生むお金とモノが生むお金の違いとは?」

今日の資本主義社会において、生きていくために欠かすことのできない「お金」。お金の有無が全てではありませんが、より豊かな暮らしをしたい!不便を解消したい!という欲求をお金が解決してくれる場面は多くあります。

例えば、旅行。電車ではなく新幹線を使えばよりお金がかかりますし、飛行機を使えばもっと費用が大きくなるでしょう。しかし、費用と引き換えに、より速く・より遠くに移動する手段を得ることができます。今回は、その「お金」の基礎について山口さんにお聞きしました!

ヒトが生むお金とモノが生むお金の違い
~人的資源と物的資源~


芸能人のキムタクを例に考えてみましょう。例では、キムタクがお金持ちだとします。

 キムタクは、著名人であるということから、時給単価が良く、メディア出演料として高額の給料をもらうことができますよね。しかし、1日24時間であることから、本人が収録・出演できるメディア数は限られ、得られる給料にも限度があります。

 そこで、コンサートやイベントでグッズ販売をすることで、自らが出演しなくても、売り上げから給料としてもらうことが可能になるのです。人気のあるキムタクは、グッズの売上も好調です。 

 このように、俳優やタレントとしてもらう出演料と、物販の売上高の2種類の収入源によって、キムタクは、高額の収入を得られるのです。

******

以上の例を細かく解説します。


対価を得るために必要となるのが、人的資源・物的資源の2つです。

人的資源は、技術料のことです。例において、キムタク自身がメディア出演すると出演料として対価をもらえたように、「ヒト」そのものが価値資源になります。ただし、人的資源は、代替が効かないため、出演しなかったら(=その人が価値を発揮しなければ)対価をもらえない、という側面もあります。

 一方で、物的資源は、動産(例:パソコン)・不動産(例:家)・金融資産(例:株式)を表します。これには、自分自身の体を動かさずに得られる収益源が当てはまります。キムタク自身がグッズを販売せずとも、アルバイトスタッフが売ったり、ネット販売でも、収入は得られますよね。

 収益源はこれらの人的資源と物的資源から発生します。ですから、この2つの資源の質を高めたり、量を増やすことが、収益を増やすためのステップなのです。

補足:仕事の対価を得るうえでの価値判断基準とは?


 価値判断基準は、希少性満足度から成り立ちます。
 希少性とは、「宇多田ヒカルが歌を歌うから価値がある」というように、ある特定のスキルの高さゆえに評価されます。
 満足度は、次の契約に関わります。例えば、クライアントの企業が「やって良かった」と感じるのと「ちょっと微妙…」と感じるかで、次の契約の有無が決まるでしょう。継続して収入を得られるかどうか、という面に関わるのですね。

*****

大学生さえ子、仕事マガジン連載スタートしました!

「働くってどういうこと?」
「アルバイトと正社員は何が違うの?」
「ベンチャー企業と大企業の差はなんだろうか?」
「なぜ会社によって給与が違うの?」
「ブラック企業の見分け方は?」
などなど

素朴で漠然とした疑問は、教科書や授業に特定の答えが載っているわけではないですよね。


でも、できることならスムーズに社会人のスタートを切りたい!
入社前と後のギャップも、できればない方が望ましい。
そのための準備期間として、たっぷり時間のある大学生活で、少しでも社会のことについて理解しておきたい…!

******

このnoteでは「働く」ことや「仕事」、「就職活動」について考えたはじめた大学生からの素朴な疑問に、山口豪志さんが答えます。

会社の選び方や働き方を、ビジネスモデルと関連させながら、解説していただきます。

過去記事は、こちらからどうぞ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?