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二匹目のドジョウ #29 辞書の生き物

二匹目のドジョウ

「二匹目のドジョウを狙う」とも使いますが、成功した事例と似たようなことをして、同じ結果を期待することの表現です。

柳の下にいつもドジョウはいない

「柳の下にいつもドジョウはいない」ということわざから派生した言い回しで、たまたま柳の木の下でドジョウをたくさん獲った人が、その後も柳の下でドジョウを獲るようになった故事に由来します。真似をしてもいつでも同じようにうまくいくとは限らないというネガティブなイメージがあります。

株を守りてウサギを待つ

 類似の言い回しに「株を守りてウサギを待つ」があります。動揺の「待ちぼうけ」に歌われています。
 中国の韓非子にでてくる故事に由来します。昔、農夫が畑仕事をしていると、ウサギが勢いよく走ってきて木の切り株にぶつかって死んでしまいました。それ以来、農夫は畑仕事をしなくなり、切り株にウサギがぶつかるのを待ち続けたという逸話で、偶然の成功体験にこだわって、いつまでも進歩がなく、融通も利かないことのたとえとして使われます。

後発品

 ビジネスでは、ヒット商品がでると二匹目のドジョウを狙った商品が出てくることが多いですが、真似をしただけでは一番になることは難しいとされています。先発品を改良し求められる形にして、価格競争に持ち込まない工夫は必要ですね。

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