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辞書の生き物 #355 鶏群の一鶴:けいぐんのいっかく
鶏群の一鶴
多くの凡人の中に、一人だけ抜きん出てすぐれた人がまじっていることのたとえです。
この言葉の由来は中国の「晋書」で、優秀な政治家「嵆紹:けいしゅう」を見た人物が、彼を評して「まるで野生の鶴が鶏の群れの中にいるようだ」と言ったという逸話とされています。
日本でも中国でも、鶴は優れた鳥の代表になっています。
「掃き溜めに鶴」や「紅一点」も同じような意味を持ちます。
「紅一点」は、男どものなかに女性が一人だけ混ざっていることを指す場合にも使われます。
ドラマ「VIVANT」の中でも、主人公が公安の盟友に対して、「あなたは優秀だから自分のことをわかってくれるはずだ」との思いを込めてつぶやく言葉として使われていました。
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