辞書の生き物　#366　断じて行えば鬼神もこれを避く：だんじておこなえばきしんもこれをさく

断じて行えば、鬼神もこれを避く

覚悟を決め、固い決意をもってことを行えば、何ものもそれを妨げることはできないというたとえです。

強い覚悟でオーラを発しながら行動していれば、恐ろしい鬼神でさえその勢いに圧倒されて、道を空けるという意味からきています。

由来は中国の「史記」です。

秦の始皇帝の死後、家臣の趙高が、兄の扶蘇ではなく弟の胡亥に跡を継がせようと画策し、胡亥をそそのかして、扶蘇を殺して帝位に就くことを強要したときの言葉で、「断じて敢行すれば、鬼神も之を避く」と言ったとされています。

由来は陰謀ですが、ほれ込んだプロジェクトを成功させようと猪突猛進している様子などで使いたいものです。