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#1資金繰り 「銀行が企業の倒産を予測している?!」

とりっぱぐれ、踏み倒し、未回収、貸し倒れ、この言葉を聞くと誰もがゾットします。

企業の倒産は記録的な低水準にも関わらず、2021年3月期、銀行の「リスク管理債権」は急増し(前年比16%増)2年連続で前年を上回り、前年より貸し倒れ引当金の積み増しを行った銀行は過去最多を記録したそうです。

「リスク管理債権」とは、約定どおりの元本や利息の支払いが受けられなくなるなど、回収困難か回収が困難になる可能性が高い債権のこと

「貸倒引当金」とは、倒産や債務整理などで債権が回収できない場合に備え、あらかじめ費用として見積準備しておくこと

企業の倒産は記録的な低水準なのに、何故、銀行のリスク管理債権が急増したり、銀行は引当金の積み増しを行っているのか。

銀行ではないのでその理由は定かではありませんが、コロナウイルス感染拡大による企業業績の急激な悪化で、資金繰りに窮している企業を助けるために、「実質無利子・無担保」の貸し出しを積極的に行ったものの、現時点でも先行きが見通せない経済の状況で、過剰債務を抱え限界が近づいている会社が多いと判断したのではないでしょうか

未回収の問題は銀行だけに限ったことではありません。

銀行に返済するお金がないということは、当然、取引先や従業員に支払うお金もないということになります。

とりっぱぐれ、踏み倒し、未回収、貸し倒れ、という事を想像はしたくないものの、銀行の動き等も考えると、必然的に企業もこれらの事態が起こることを想定し、対策を打っていかなければならないのではないでしょうか。

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