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毎年大盛況!学内企業説明会を名物企画にする取り組みとは?

合同企業説明会に関する悩みを見てみると…

大学  「学生の就職率を上げるには?」
学生  「合同企業説明会に行くメリットは何?」
企業  「大規模合同説明会では思ったように学生と話せない」

就活に悩んでいるのは、学生ばかりではありません。大学側も学生の就職率は高い方がいいですし、企業としても、自社に合った学生を探したいと考えています。
しかし、首都圏を中心に開催される、大規模な合同企業説明会では、学生・企業双方で満足できる対話をするのが難しいのが現状です。
そんな中、大学主催で合同企業説明会を実施している大学があります。
今回は、その大学の事例を踏まえ「大学主催の合同企業説明会のメリット」を紹介していきます。

学内企業説明会を取り入れようか検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

学内企業説明会とは


学内企業説明会とは、大学内で、その大学の学生だけが参加できる企業説明会です。
次からは、実際に行われた事例を紹介します。

事例:大学主催の学内企業説明会


ここからは、実際にあった大学主催の学内企業説明会の事例を紹介します。

■ 概要

開催場所:大学の体育館
実施概要:体育館内に40以上のブースを設置
参加企業:リモートまたは対面で参加
学生:対面参加
参加状況:240社以上/2日間

■ 大学側のねらい

学生と企業の質の高い交流をサポートし、就職率の向上につなげる

■ 大学側の工夫

スタッフに現役の大学4年生を起用
学生の専攻に合った企業を事前にあっせん
開催後のリアクションを集計
A大学は、地方の大学だったため、東京をはじめとした大都市で行われる合同企業説明会に、学生が参加しにくいという背景がありました。
そこで、大学主催で合同企業説明会の実施を決定。
当日は、企業はリモート参加、学生はリアル参加にて合同企業説明会を実施し、学生・企業双方から好評のイベントとなりました。

参加する学生に配慮した大学の取り組み


■ 「就活OB」をスタッフに起用

A大学は「企業側がリモート」という環境を最大限活用し、各ブースに大学4年生、つまり「就活OB」を起用。
現役就活生への実践的なアドバイスをうながす仕掛けを作りました。
就活のファーストステップでは
「これは聞いてもいいのかな?」
など、ささいなことでも悩みがちです。
就活OBの4年生がリモート企業説明途中でバックアップすることで、生徒が安心して質問ができました。

■ 訪問企業を大学があっせん

大学側が、出展企業の特徴や事業内容をもとに、専攻の近い学生に訪問を勧めました。
結果、より多くの企業と学生のマッチングが生まれ、双方にとって有意義な場となりました。
学生としても、大学で開催される合同企業説明会は参加しやすいので、参加率の高さがマッチングを生んだ背景になっています。

企業側から見た学内企業説明会のメリット


大学主催の合同企業説明会は、企業側にも次のようなメリットがありました。

  • 的を絞って学生と出会える

  • 学生と質の高い交流ができる

  • 学生の反応のフィードバックがもらえる

学内合同企業説明会では、大学側があらかじめ自社に合った属性の学生を手配します。
その上、学生サポーターがブースに立ち、誘導・説明を行ったので、企業と学生との間にミスマッチが少なくなりました。
閉会後は、学生の反応のフィードバックを大学が集計し、企業に送りました。
素直な学生の反応を聞くことができ、就活本番や次年度に活かせるのも、企業にとって評価ポイントとなりました。

まとめ


A大学の事例をもとに、大学主催の学内企業説明会の魅力をお話してきました。合同企業説明会に大学が参画することで、合同企業説明会が「単なる企業紹介の場」から、企業・学生双方にとって「質の高い会話ができる場」に変えられ、結果的に就職率も改善できます。
コスパ・効率重視の学生が増える中で、事前準備をしっかり行い、当日にじっくり学生と向き合えるのは大学主催の企業説明会ならではといえるでしょう。


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