【千葉県佐倉市の小川園さん 玉かすみ】
昨日は体調が優れなかったのであっという間に眠り込み早朝に目を覚ましたの。昨夜の眠りへの甘い誘いはこちら。
千葉県佐倉市のお茶屋さん、小川園さんの『特上煎茶 玉かすみ』
前回紹介したnoteはこちら。『一の煎茶 佐倉』でした。
今回の玉かすみはお値段的にはワングレード上のもの。とても楽しみにしていたの。でね、昨日の夜にこの玉かすみを飲みながらnoteを書こうと思っていたんだけれど寝てしまった。よもやよもやだ。呑みながら書きました通算最多投稿者(おそらく)として不甲斐無し!穴があったら入りたい!はっ、しまった。また鬼滅の刃の煉獄さんが出てきちゃった。
よもやよもや。飲んだ感想を書いていく!茶葉の状態は前回の『一の煎茶 佐倉』よりも小さいです。新芽を厳選したということかも。淹れてみる。全集中。
澄んでる。
iPadだいぶ古いからこの透明感がうまく伝わらないけれど、とても澄んでいる。見ているだけで心が透き通っていく。万物の境界線が溶けていく。こ、これは!人類補完計画では!!しまった!
「パターンレッド!」
「ああ、間違いない。Chivaだ。」
「Chivaが…房総してる……」
「ああ、間違いない。Tevaだ。」
気を取り直して香りを。とても澄んでいる。穏やかで、穏やかで。
「先生ぃ!夜明けは近いぜよ!」
そんな声が聞こえてきた。夢見て走った、走り切った日々。ゴールは近づけば近づくほど遠くに伸びていった。
自身の成長とともに思い描く世界は広がる。あの海のように、どこまでも。
「龍馬さん!」
とにかく香りが良い。すっと鼻腔に優しく満ちていく感じ。力強かった『一の煎茶 佐倉』とはまた違った世界観にうっとりします。これ、あれです。大きめのピノ・ノワール用のグラスで空気を含ませながらゆっくり楽しむやつです。マコンのシャルドネでもいい。大きなグラスで延々と香りに包まれていたいタイプ。
わかりづらいって?じゃあ前回の『佐倉』が牧草食のキアニーナ牛のリブアイだとしたら、今回の『玉かすみ』は飛騨牛のシンタマ。香りはバラエティに富んでいる。
でも、いつまでも香りを楽しんでいたいけど、わたしは行かなくちゃいけない。このお茶を飲まないとお茶の味がわからない!ずっとここにいたいけど、わたしは行かなきゃいけない!
お茶請けとして今回も最高のものを用意しています。前回は歌舞伎揚に成田のお煎餅でした。今回はゲストに『揚一番 醤油味』さんと『揚一番 塩だれ味』さんにお越しいただきました!拍手!
「うまいっ!」
前回の歌舞伎揚とクリソツやないかって?はい、似てますが他人の空似という言葉もあるじゃないですか!アリエールもブルーダイヤも箱から出したら見分けつきづらいじゃないですか!洗剤ソムリエ以外はわかるわけがないじゃないですか!どっちだって驚きの白さじゃないですか!何を言ってるんですかまったくもう!
というわけで気を取り直して実食。まずは塩だれ味から。歌舞伎揚との決定的な違いはサイズでしょうか。歌舞伎揚のサイズが世界的に単位として定められたことは記憶に新しいですが、揚一番は0.4kbkAといったところ。
さくっ
「うまいっ!」
醤油味
「うまいっ!」
玉かすみ
「うまいっ!」
「うまいっ!」
「うまいっ!」
この玉かすみ、味もまた澄みきって淀みなく。素材の良さとお茶屋さんとしての技術を感じさせる。日本酒で言えば純米大吟醸。かなり磨き込んで雑味を無くして旨味とアロマを柔らかに表現していったような味わい。敬服しました!
お茶請けは強い味わいのものを柔らかにリフレッシュさせるだろうし、淡い味わいのものはともに寄り添って溶け合うでしょう。この包容力はすごい!
気になる小川園さんの商品一覧を貼っておく。
この玉かすみ、100gで1700円前後です。決して安くはないです。でも急須一杯分を4gとして計算すると急須25杯分、急須一杯あたりの茶葉のお値段は68円。ペットボトルの500mlのお茶の半額くらいです。しかも一回分の茶葉で3煎目まで十分楽しめることを考慮すれば?初期投資こそ高く感じるけれど実際は淹れたてのお茶が結構お得に感じるお値段で本格的に楽しめます。
よもやよもや。この商品一覧を見てるとふと頭をよぎることがあった。
商品名、鬼滅の刃の技の名前みたい……
茶柱!
茶の呼吸 壱の煎茶! 佐倉!
茶の呼吸 弍の型! 雁金!
茶の呼吸 参の型! 桐壺!
茶の呼吸 肆の型! せせらぎ!
茶の呼吸 最終奥義! 玉かすみ!
ということで鬼滅の刃ファンの方にもおすすめの『小川園』さんのお茶でした!
【続く】