【東京chickenケージ】 #逆噴射小説大賞2020
「朝礼!」
「弊社の誇りは!」
「Fresh Flesh Products!」
「弊社の誇りは!」
「Quality & Quantity!」
「弊社の誇りは!」
「手羽の先からモミジまで!」
「いいぞ、いい朝だ!今日は素晴らしい発表がある!」
「こころして聞くよ〜に!!」
「タイアップが決まった!社運をかけて進めていた新鋭フライド・チキン・チェーンの新商品【Big・Bird・Chunk】に弊社のチキンを、ぶち込む!」
「ビッグ!バード!チャンク!ビッグ!バード!チャンク!」
「いいぞ!群衆よ!そしてかねてから噂に聞いたであろう件、正式にこの松本の口からインフォームさせていただきたい!」
「静粛に」
「大量供給ok!巨大なる固形!偉大なる恩恵!弊社はそれを成し得る科学力と提携!紹介しよう、地球外生命体ではあるがね!チェムポ・イーリガン氏だ!拍手!」
ハロー ジ アース ワタシガチェムポイーリガン オミシリオキヲ
「サンキュー!氏はまだ日本語が堪能とは言えぬから私が代弁する!まずはどうやって巨大なチキンを得るか、そこを説明しておかねばなるまいね。端的に言えば我々はチキンを育てない!変換するのだ!」
「静粛に!」
「バイオエアーガンCHIC!これで対象を照射する!例えばだ、あの木!こうだっ!こうするんだ!」
「木が!すげえ!」
「チ、チキン!」
「静粛に!」
「群衆よ!ガンを手にして街に出よ!持ち込んだチキンの鮮度と重量で報酬を支払う!」
Shibuya, Tokyo
「大変です!ご覧ください!渋谷のスクランブル交差点で複数の何者かが光を放射した後に大量のチキンと思われるものが!やめて、山手線が、ああ!大変です!」
「いいぞ、群衆よ。うまく乗ってくれた…ここからも俺らが仕切らせてもらうぜ…なあ、チェムポさん。」
ツギノ ダンドリハ ワカッテルナ?
「ああ、市民にもガンを…だったな。Cage(養鶏場)の準備もできている。」
続く
本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。