起業はピボットが大事というが具体的にどのようにピボットすればよいのか
起業、新規事業立ち上げなどでよく「ピボットが大事」という話がありますが、具体的にどのようにピボットし、なにに注意すべきなのでしょうか。
私は自分の起業としては今のバーリ合同会社の事業がはじめてで、大きな成功をなしておらず、今まさにピボットをしながら探っている最中です。
今日はそんなまだ成功していない私ではありますが、この二年間やウェブ系ベンチャー数社で勤めた経験から、自分なりに起業してから思うことがあるのでそれらをまとめます。
ピボットは絶対にある、1,2回ではなく最低でも10回以上ピボットすると心得る
起業を志すならピボットがあるということくらいは認識あると思いますが、1,2回の心構えだと足りないと思います。
私もこの二年間で、小さいものも含めれば20回程度は細かくピボットしています。
ピボットが1,2回しかないであろう前提から実際は10回のピボットとなると、差分がありすぎて心が折れます。
1,2回ではなく数十回のピボットがある前提で取り組むのが大事だと思います。
「これでダメなら終わり」という状況を常に作らない
一つ一つの施策やサービスは当てるつもりでリリースしますが、当たる方が稀です。
どれだけ事前に自信がある施策やサービスだったり、心が折れそうでも、「これでダメなら終わり」という状況を作ると往々にして失敗しますし、失敗した時の取り戻しが効きません。
「全財産1,000万円で1つのサービスを作る」
「退職金3,000万円で一つのラーメン屋を作る」
などはこの典型だと思います。
とにかく一つ一つを小さくリリースし、必要なコストを下げ、「これでダメなら終わり」という状況を作らないことが大事だと思います。
(特定の仮説が失敗した時点で事業を撤退したいのならそれもありかもしれません)
単一障害点を作らない
上記に関連して、「aがこけると事業全体がこける」と単一障害点を作るのも良くないです。
「aもbもcも失敗してもまだバットを振れるチャンスがある」という状況を作ると、失敗しても生き残れますし、メンタル的にも余裕ができ、撤退判断も冷静に行えます。
本番サービスをリリースする
事前に企画やユーザーインタビューを行う、無料版ベータ版のサービスを提供して感想をもらうというのも大事ですが、結局、リリースしてみなければ本当の反応は得られません。
無料版サービスの感想はあくまで無料版サービスの感想であって、本番のサービスとはやはり明確に違ってきます。
リリースするコストや失敗したときの精神的な摩耗は当然あるのですが、本番リリースしなければわからないことがたくさんあるので、とにかく本番サービスやそれと同等のものをリリースすることが大事だと思います。
利害関係者とは事前の期待値調整を徹底する
ピボットを躊躇するにあたって、大きな障害となるのが利害関係者(既存ユーザー、クライアントなど)との関係です。
「せっかくジョインしてもらったから撤退判断しづらい」
「せっかくユーザーさんを集めて使ってもらっているのに撤退しづらい」
というのがピボットするにあたって精神的な障害になります。
これについては、事前の期待値調整を徹底するしかありません。
「2ヶ月でn円の売上が立たなければ徹底します」
「ベータ版なのでサービスが使われなければ徹底します」
と事前に伝えて認識してもらえれば、いざ撤退判断する際も精神的な摩擦を減らすことができます。
まとめ
最近は自社でも細かくピボットしていたので、今回は思いつきで試しに書いてみました。
ピボットはテーマとして大きく、重要なイシューでもあるので、今後も気づきがあれば書いていきたいと思います。
スモビジ関連は今後強化してみたいと考えているので、リクエストなどあればお気軽にいただければと思います。